「自分がわからない…」それが現実を好転させるチャンスってどういうこと?
私は、私がわからない。自分という人間が何を大切にして、何が好きで、何が嫌いか。
そして、なぜこの価値観に重きを置くのか。自分の事なのに、わからない。
自分は何がやりたいのか。何が得意で、何が苦手か。欲しいものは何か。譲れないものはあるか。
自分を理解するのは、簡単ではない。自分でも気がついていない、自分自身の本質。
そこに辿り着き理解して、活かすことができれば人生はもっと好転するはず。
ではどうすれば?
その答えをずっと探し続けてきた気がする。
そして出てきた答えは、やっぱり
「自分がわからない・・・」
振り出しに戻るのか。
そう思った時に、そこにチャンスがあることを教えてもらった。
日本メンタルコンサルティング協会の若山コンサルタントだ。
彼女は言う。
「自分がわからない・・・だから人生が面白い」と。
最初は混乱した。
私は、自分がわからなくて苦しんでいた。彼女は、自分がわからないから面白いという。
掲げているテーマは同じなのに苦しみに目を向けることも、楽しみに目を向けることもできるという。
振り返ってみると、確かに全て私の思考グセだ。思考グセは厄介なもので、当たり前すぎて気づけない。
気づけないところに答えがあるのでは見つけようがない。それがずっと探し続けて、見つけられなかった答えだ。
若山さんのメンタルコンサルティングを受けていると話しているだけで、次から次へ思考グセが見つかってくる。
私の思考はまず、相手のダメなことに目がいく。
・こんなことしているからうまくいかないんだ!
・どうしてそんなこともわからないんだ!
・なんて非効率なんだ。
・まあどうせ言ったところで無駄だし。
・生きていてもつまらない。
こんな感じで否定や悲観することばかりに意識が向いている。
そう考えると、なぜいまこの現実なのか、なぜこういうことが起こるのか、現実の辻褄が合ってくる。
自分が現実を作っているとはこういうことか!!
そして言われた。
自分の現実を作り出しているネガティブな思考回路を解読できると、そのまた逆も作り出すことができると。
確かに自分がわからないのは、わかりたくなかったからかもしれない。
この現実のシナリオを描いているのは自分自身であるということに。
それから意識的に肯定することを始めた。
すると肯定する自分を否定しようとする自分が顔をのぞかせた。
若山さんが言ってた通りだ。
「これが馴染みの回路ね」と、一笑に付して肯定すると決めた。
それでも最初は心地よくない。
これまで心地よかったものが
否定の回路だと考えると、ゾッとする。
とにかく全て肯定だ。
極端だが、そのくらいの気持ちがないと一瞬で乗っ取られそうだ。
そんな日常の変化や気づきを28日間、若山さんにフォローてもらったことで明らかな変化が訪れた。
職場で、雰囲気が変わったと言われることが増えた。話しかけやすくなったとも言われた。
ふと鏡を見ても、少し若返ったような気がする。
そして同僚に誘われて、一緒に山登りに出かけた。20年ぶりの登山だ。
息が切れて苦しく、膝も痛くなって、途中で何度も挫折しそうになった。
ここでも「こんなことして何の意味があるんだ!」と否定が出てくる。
それでも同僚やすれ違う人から「あと少しですよ」とか「頑張ってください」とか声をかけてもらうことで、ようやく登頂することができた。
その頂上で入れてもらったコーヒーがなんとうまいことか。人生で一番美味しいと感じた。
そしてそこから見える360度のパノラマが今まで感じたことがないような開放感にあふれていた。
山に登るだけなのにこんな幸せな気分になるし、同僚と苦しさを乗り越えた先にこんな達成感があるんだ。
まだまだ自分のことは知らないことだらけだ。
その時、ふと頭をよぎった。
もし、過去の自分がこの山を登っていたらどう感じていただろうか・・・
途中で諦めていたかもしれない。いや、そもそも山に登ることすらしなかっただろう。
自分の中の意識変革。
これがメンタルコンサルティングの醍醐味かもしれない。
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