

『また叶った!おっ、また叶った!また叶った!』
セミナーに行っても、本を読んでもなかなか好転しなかった私の現実が、大きく飛躍するきっかけとなったのは、人生を創造する達人との出会いからでした。
達人から学んだノウハウは具体的でわかりやすく、誰でもやれば形になる魔法のような方法です。
しかし、本の出版はおろか、セミナーや講演会のように、自分が中心となって誰かに伝えることは一切してきませんでした。
当然のことながらノウハウはおろか、その存在が外に出ることもありません。まさに、知る人ぞ知る隠れた存在でした。
あなたも願望実現の秘訣として、こんな話を聞いたことはありませんか?
願望を実現する為に必要なことは、
・ 『こうなりたい』と自分の想いをはっきり宣言すると、その想いは実現する。
・ 良いことを常に考える習慣をつくると、良い現実が作りだされる。
・ プラス思考の人にはいい事がどんどん起こるようになる。
・ 目標を紙に書くと成功できる。今すぐ、紙に目標を書き出そう。
・ 潜在意識の活用方法を知って大きな夢を持つことが大切。
・ 私はツイてる!幸せ!ありがとうと、言い続けると幸せになる。

この様な内容は、多くの書籍や自己啓発セミナーなどで繰り返し語られてきました。ですから、特に新しい情報でも驚きの内容でもないかもしれません。
そこで質問です。『それ、知ってる!』と思われた方の中で、それを実際にやってみて願望を実現出来た方はどのくらいいるでしょうか?
恐らく100人に聞けば10人位はいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで次の質問をします。
10人の中で願望を“実現し続けている”方はどの位いると思いますか?
さらに少なくなります。
つまり、願望実現を体系的に理解できている人は殆どいないんです。
僕は思い通りの人生を手に入れるために、願望実現セミナーや自己啓発プログラムに自己投資しました。掛かったお金は数百万にも。
でもそれも叶ったり叶わなかったりで、あてに出来るものではありませんでした。 それでも、何とか自分を変えたかった、人として成長したかった。
ありがたかったのは「セミナーに出る」「成功法則の勉強に行く」と言って、高額な受講料をお願いしても、妻は嫌な顔1つしないで送り出してくれたことです。
そしてセミナーから帰ってくると、「今回のセミナーは本当に行って良かった!」と報告し、今後の自分を見ていてくれ!と気勢を張るのです。
しかし、セミナーで湧き上がった感動や興奮は次第に薄れていき、気がつけばいつもの自分に戻っていくのです。進歩がないと言うか、お恥ずかしい限りです。
トホホ・・・
ところが、そんな僕が今では望むものが次から次へと叶うようになったのです。
ようやく願望実現セミナーや、自己啓発プログラムを学んだ効果が出てきたのかというと、むしろそのとき数百万掛けて学んだ内容は、殆ど出番がありません。
では、僕に何が起こったのか?
その秘密をお伝えします!
実は人生を創造する達人に、次から次へと幸せな現実が創造されるノウハウを伝授してもらったのです。
それが、これからあなたにも学んでいただく五次元思考の奥義:解体New書(かいたいしんしょ)です。
かつてアインシュタインはこう言いました。
”我々の直面する重要な問題は、その問題を作ったときと同じ考えのレベルで解決することはできない”
これを言い換えますと、「我々の直面する重要な問題は、自分がレベルアップすることで解決することができる」ということです。
解体New書とは、解体→書き換え→新しい自分へと3ステップでレベルアップさせていくノウハウです。
実際それを学んだ人の成果の一部を紹介すると…
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会話もなく離婚寸前の仮面夫婦状態から、会話も増え二人で旅行に行ったりお互いを必要としあう関係へと変化した人
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鬱で誰とも会えず一歩も家から出られなかった状態から、社会復帰して快活に社会貢献し、笑顔が絶えない毎日を取り戻した人
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生きる意味を見失い人生を諦めかけた状態から、自分の価値を見出し輝きを取り戻した人
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ステージ4の末期ガンで余命診断された状態から生還を果たし、12年経過した現在も再発することなく 医者から「奇跡の人」と呼ばれる人
いずれも、これまでの思考レベルでは解決の道を見いだすことが困難な問題でした。
しかし、5次元思考を日常化させ、私たち自身の思考や感情、考え方のレベルを引き上げることで不可能を可能にし、奇跡を手繰り寄せることが可能になったのです。
この解体New書の凄いところは、何か特別な条件や能力を必要とせず、誰でも同じように取り組むことで、自分の内面をレベルアップさせてくれる再現性の高いノウハウであるという点です。
但し欠点もあります。
いいこと聞いた…いい話だった…と実践しない人には、何も変化をもたらすことができないという点です。誰もあなたの現実を代わりに生きることはできません。
「全ての問題は自分の内側に存在する。その根本を書き換え、進化した自分に生まれ変わることで問題の根本解決を図ることができる」と達人は言います。
それを可能にする解体New書の3ステップ、解体→書き換え→新しい自分のプロセスをこれからお伝えしていきますので、日々の実践に活かしてあなた自身の手でレベルアップしていただきたいと思います。
ではこれより本編のスタートです。
-目次-

望む人生の作り方『解体』編

望む人生の作り方は、あなたの無意識の思考に気づいてもらうことから始まります。
無意識の思考に気づくことは、あなたの人生を変える第一歩です。
なぜなら私たち人間は、思考によって現実を作り出しているからです。
一日前に遡ってみましょう。
あなたが昨日、朝起きた瞬間から寝るまでの間に、いったいどの位の思考を働かせていたと思いますか?
約6万回です。
人は1日に6万回以上の思考を働かせていると言います。
では、問題です。
あなたが昨日、思考したことをどのくらい思い出せるでしょうか?
もし600個くらい思い出せたら1%達成です!!
ですが結果から言ってしまうと、殆どの人はたった1日前のことですら1%も思い出すことができません。なぜなら、その思考のほとんどは無意識の思考だからです。
無意識の思考は、「常識」「固定観念」「思いこみ」など考え方の基本回路がしめています。
「テレビゲームを沢山やると目が悪くなる」という話を耳にしたことはないでしょうか?
あるお母さんは、子どもに「ゲームをやると目が悪くなるからやめなさい」と注意しました。
お母さんは自分の視力が悪くて、小学生の頃にメガネでバカにされたことをずっと引きずっていて、子どもの目が悪くならないように暗い部屋で本を読ませないように、テレビを見過ぎないようにと気を配っていました。
ところが子どもは、見つからないように布団に隠れてゲームをやるようになっていきました。
お母さんは何度言ってもやめない子どもにストレスを溜め、ゲームを見るたびにイライラし、取り上げたりするようになったそうです。
一方で子どもは、「やりたいことをやらせてもらえない」ことへのストレスと、お母さんに言っても「わかってもらえない」「頭ごなしに否定される」という固定観念を植え付けていくことで隠し事が増えたり、親子の心の距離が遠ざかっていきます。
やがて子どもは黒板の字が見えずらくなっても親に相談できず、学校の先生からの報告で知ることになります。
「ほら見なさい!だからゲームやりすぎたらいけないってあれほど言ったのに!」
そんな叱責を受けるのがわかっていたから、子どもはずっと言えなかった訳です。
こうやって結果だけを見るとお母さんの言った通り目が悪くなり、忠告を守らなかった子どもが悪い、というのがこれまでの常識だったと考えてみてください。
実は、「ゲームを沢山やると目が悪くなる」という話に、医学的な根拠はないということがわかっています。どれだけテレビを見たりゲームをやっても目が悪くならない子はならないし、見なくても目が悪くなる子は悪くなる。
つまり遺伝的要素が一番の原因であるというのが、医学の世界では定説となっています。
そこから考えると「ゲームをやると目が悪くなる」というネガティブ情報を繰り返し子どもに刷り込むことで、子どもが無意識にインプットし続けた結果を、現実に表現したとも考えられませんか?
それが「ほら見なさい!」と忠告した通りの現実を作り出しているではありませんか!望んでいないネガティブの現実を…。
ここで意識すべきは、こういう望まない現実を作り出す無意識の思考回路は、私たちが日常的に受け取る情報から刷り込まれ、構築されていることです。
他にも「思いグセ」や「心の文句」など、日常的に思っていることが、あなたの現実を作り出す材料になっていると考えてみてください。
どんな未来が作り出されると予想できますか?
つまり、あなたの望む現実を作り出す思考の中に、望まない現実を作り出す不純物が混入していないか?目を向けるのはあなたの無意識。内面です。
しかし無意識の思考は「常識」「固定観念」「思いこみ」など、熟練された基本回路がベースとなっているので、気づきたくてもなかなか気づくこともできません。
ではどうしたらいいか?簡単な解決策があります。
他者を観察することです。
人は自分がしている無意識の言動にはなかなか気づけないのに、他の人の言動や振る舞いを見て、「それじゃ幸せになれるわけないでしょ!あの人はどうしてそんなことがわからないの?」と簡単に気づけてしまうことがよく起こります。
そこで、これからいくつかの事例を紹介します。
それを自分の現実に置き換えて、無意識の思考がどのように望まない現実を作っているのかを見つけていくことから始めていきましょう。
「人のふり見て、我がふり直せ」ならぬ「人の無意識見て、我が無意識に気づけ」です。
これからお伝えするノウハウは、人生を創造する達人が30年以上独学で試行錯誤を繰り返し、伝授してくれた五次元思考の奥義:解体New書と言います。
解体New書の第1ステップ”解体”では、私たちの中の無意識にフォーカスし、望まない現実を作り出している不純物をあぶり出します。
先にお伝えしておきます。
このノウハウは小学生でも実践できるやり方と、どこにでもある日常の事例に落とし込んで解説されていきます。
しかしその裏には、最先端の科学や物理、量子力学など膨大な知識の裏付けが詰め込まれています。ですから専門的な知識が無くても、実践することでその原理に触れているという不思議な後づけの理解が起こるのです。
達人はそれをこう表現します。
『真理は、とてもシンプルなんですよ。』
故に、知れば知る程この学びの奥深さに気づかれるはずです。
達人は言います。
『人は幸せになる為に生まれてきています。』
そして『望む人生の創り方を体得することで、新しいステージに進むことが出来るのです』と。
あなたには自分の望む人生を創り出す力があります。
事実あなたの現実は、あなたの思った通りに創り出されているのです。
最初は「この人生を自分が創ったなんて受け入れたくない。」と耳を塞ぎたくなる方もいらっしゃるかもしれません。
でも真実は心の奥で理解していること。
まずは、これからご紹介させていただく事例を客観的に観察していきましょう。
何かが見えてくると思います。
最初は「どうして私には男運がないの?」と悩まれているミキさんから始めますよ。

どうして私には男運がないの?

『私は会う人、会う人がいつも最低なんです。女性にだらしがなかったり、ギャンブル好きだったり、仕事しないで貢がされたり。出会った頃は、そうでもないのですが、つき合い始めてしばらくするといつもそんな調子で…。友人のリカは、いつも男運に恵まれてます。2人でよく話すのですが、どうして私には理想の男性がなかなか現れないのでしょうか?』
それは辛いですね。これは私の望んだ人生ではない!という気持ちを抑えて振り返ってみてください。
ミキさんは『何故私には男運がないのだろう?』と事あるごとに悩んでいたわけですね。
その一方で、男運に恵まれているお友達のリカさんは、普段どんな風に心の中で思っていると思いますか?イメージしてみてください。
『う〜ん、どうして私ってこんなに男運がいいのかしら・・・』
そう、そこなんです。男運に恵まれている方は無意識で『私は素敵な男性とめぐり合えて本当に幸せ』って心底思っているわけですね。そしてその思いに疑いがありません。
『そんなの当たり前じゃないですか!次から次へと理想の男性が現れるんなら私だってこんなに悩まないですよ!』
それもそうですよね。次から次へと現れるなら・・・
では何故ミキさんの前には、理想の男性がなかなか現れないで、リカさんには理想の男性が次から次へと現れるのか?ミキさんが日常、無意識に考えていることから振り返ってみましょうか。
ミキさんは事あるごとに、どうして私は男運がないの?と繰り返し思い返していましたよね。
それは「私には男運がない」という種を蒔き続けているのです。そして芽を出し、咲かせた花を目の前の現実として見せてくれているのです。それが『理想の男性がなかなか現れない』という現実です。
つまり、思いは実現しているのです。
厄介なことに、男運がないという思いが強ければ強いほど芽を出し、花を咲かせるスピードは加速していきます。
ミキさんに必要なことは、ミキさんがどうなりたいのか?という種を蒔き、それを思い続ける事です。

いい思いと悪い思い

『それでは、私はどうなりますか?』
はい、それでは次の方、カオリさん、どうぞ。
『私は、営業会社に勤めています。自信を持って進めた商談も契約に至らないケースが多くてとても悩んでいます。商談が終わった時は、契約できそうな雰囲気があるのですが、後日連絡すると、またの機会があればとなってしまいます。』
カオリさんの望みは何ですか?
『もちろん、契約して欲しいですよ。』
カオリさんの扱っている商品やサービスには自信がありますか?
『自信が有るときと無いときがあります。』
それでは、自信が有るときはどんな時ですか?
『商品やサービスがお客様の役にたったと評価してもらったり喜んでもらった時ですね。あと、自分を評価してもらった時です。』
それでは、自信が無いときは?
『他社のサービスにあって、弊社にないものを指摘されたり、金額が高いと言われたり、自分が評価されなかった時ですね。』
という事は、カオリさんが扱っている商品やサービスそのものは何も変わっていないということですね?
『変わってません。ですから、上司には気持ちが弱いとか、もっと自信を持て!とか沢山まわって足で稼げって言われます。』
そのアドバイスは、カオリさんにとって励まされるものですか?それとも、苦痛になってしまっていますか?
『苦痛ですね。上司の顔を見たくないです。契約を取れている時は機嫌もいいんですけど、契約が取れていない時は、近寄りがたいものがあります。』
わかりました。それでは始めてみましょう!
確認ですが、カオリさんが商談した後のお客様の反応はいいんですよね?
『はい。契約してくれそうな雰囲気は十分感じられます。』
にもかかわらず、断られるんですね?カオリさんは商談が終わってから、返事が出るまでどんなことを思ってますか?
『もちろん、契約!契約!って思ってますよ。』

わかりました。それなのに思いが実現しないと?
『はい。いつも悪いほうが当たってしまいます。』
悪いほう?悪いほうって何ですか?
『もし、契約にならなかったら上司に何て言おう・・・とか。後は本当に契約になるのだろうか?とか、私の商談でお客様に不安を持たせてないだろうか?とか。不備がなかっただろうか?とか、不安の方です。』
つまり、カオリさんは、願望と同時に不安も思っていた訳ですね。そしてその不安だけが的中してしまったという事ですね。
『つまり、私は契約できないという意図をしていた事になるのですか?』
そのとおり。
これは不安の思いの方が、契約して欲しいという思いよりも強かった事を教えてくれています。人間は常に思考が働いています。
カオリさんの中では、契約にならなかったときの上司の顔が鮮明に浮かんでいませんでしたか?
『毎日浮かんでいます。 と言うよりもそれが当たり前なんじゃないですか?』
当たり前になっているから確実に叶ってしまうのです。悪いほうだけが。
『クセって怖いですね、、、という事は、今までの逆の事を習慣にしていけば良いという事ですよね。』
そういう事です。カオリさんの発している無意識の思考回路に合わせて現実が創られていきますから、注意深く観察してみてください。

月500万円ください

では次の方。カズヤさん!どうぞ。
『私は、お金持ちになりたいのですが、なれますか?』
えぇ、なれますよ、カズヤさんが本気で思っているなら。
『じゃあ、月収500万!欲しいです。』
欲しい…?誰かに貰うんですか?
『誰かくれないですかね~。』
いらっしゃいますか?
『うーん、、そうですよね!くれませんよね。やっぱりそんなうまい話ないですよね。』
それがカズヤさんの思いなのです。思いというのは本気で思う必要があります。ですから今みたいに、すぐに諦めてしまう様な思いであればいつまで経っても実現するのは難しいです。
『じゃあ、四六時中思っていれば叶うって事ですか?』
カズヤさんはどう思うのですか?四六時中思っていれば月収500万円が入ってくると思いますか?
『、、思いません。』
それなら、カズヤさんの思いがそのまま実現するでしょう。。
『でも普通に考えてくださいよ!月に500万ですよ!僕の周りでそんなに稼いでる人みたこと無いですよ。』
では、なぜ欲しいと言われたのですか?
『そりゃあ、誰だって思うでしょ!お金持ちになりたいって!思うのはタダだし・・・。』
カズヤさんの思いが現実を創るんです。カズヤさんが無理と思えば無理だし、叶うと思えば叶います。
つまり、その思いこそが重要なのです。
『じゃあ何で私はお金持ちになれないんですか?月収500万にならないんですか?』
その答えは先ほどご自身で言っていましたよね、月収500万は入らないと思うって。だから、入らないんです。
月収500万ということは年収で6000万円。受付嬢も含めた全世界の従業員(約22000人)の平均年収が約6000万円の会社がある事をご存知ですか?ゴールドマンサックスと言う投資会社です。
その会社の従業員は月収500万円をどう思っていると思いますか?(2007年執筆当時)
『平均・・・ですよね?あるんですか!?そんな会社!』
つまり、従業員にとって普通の事なんです。もちろんカズヤさんのようには思いません。
『そりゃ、そうですよ。だって平均が500万なら、私だってそう思えますよ!』
いいですか?周りではないんです。カズヤさん自身がどう思っているかが重要なのです。カズヤさんが無理と想えば無理。叶うと思えば叶うんです。
『それじゃ、その会社に入れって事ですね?』
私ではなく、カズヤさんはどう思うんですか?
『それが一番手っ取り早いと思います。』
ではお聞きしますが、平均年収6000万の会社に応募してくる人はどういう方たちだと思いますか?
『やっぱり、エリートですよね?東京六大学でも成績上位の方達でしょうか?あとは投資のエキスパートの方とか?』
もちろん、そのような方が多いとは思いますが、面接や採用試験でその方達を抑えて採用される自信はありますか?
『全くないです。』
という事は?
『なるほど!身の程を知れ・・・と』
そうではないです。私は無理とは一言も言ってません。全てカズヤさん自身が思い考えた事なのですよ。
『確かにそうですけど、自分自身で無理と思ってしまう。それはどうしようも無いじゃないですか?』
ですから、そこを変えていく必要があるのです。その為には、まず自分自身の無意識の思考回路を観察して下さい。そして、自分の心が普段どんな事を思い、どんなことに反応しているかに注目して下さい。全てはそこから始まります。
いいですか。自分がどうなりたいのか?という思いをカズヤさんの心にぶつけてください。そして返ってくる心の声に耳を傾けるんです。
『その後でどうしたらいいんですか?』
その先は、それが終わってからにしましょう!

私、父とうまくいかないんです

それでは次の方、サトミさんどうぞ!
『私は、父親とうまくいかないんです。昔から気が合わないというか、つい反発してしまうんです。多分、好きじゃないんだと思います。父が私の気にさわる事を言わなければ、私も嫌な態度をしなくて済むのですが、これも私の思いが原因なのですか?』
そうです。でも、カン違いしないで欲しいのは、サトミさんの思いが創造しているという事だけで、サトミさんが良いとか悪いという意味ではありません。
『どうして、私が原因なのでしょうか?父が小言を言わなければ、私もあんな態度しないんですよ!父が言わなければ・・・。』
そうですね。それではサトミさんの思考回路を掘り下げていきましょう。いつ頃からお父さんとはうまく行きませんでしたか?
『もう覚えていないですね。中学生くらいの時には、無視するようになっていましたから。』
では、小学生のころのお父さんに対する印象を教えてください。
『とにかく、頭ごなしで、私がいくら言っても子供の話としてしか受け入れてくれず、認めてくれませんでした。父は社会的地位も築いていたので、誰に対しても高圧的でした。』
そんなお父さんの事をどう思っていましたか?
『怖かったです。いつも、怒られるんじゃないかってビクビクしてました。あと、欲しいものがあっても、勉強に関するものしか買ってくれませんでした。マンガなんてもってのほかです。これ買って!これ欲しい!って言ってみたかったです。』
ご兄弟は?
『兄がいます。兄は勉強も優秀で、生徒会長などもやっていたので私はいつも兄と比べられていました。私は漫画が好きで、読んだ漫画を描くのが一番の喜びでした。一度父に私の描いた漫画を見せたときに、こんなことやってるから勉強が出来ないんだ!と説教されました。それ以来、成績表はお母さんにしか見せなくなりました。』
サトミさんの気持ちをわかってもらえないと感じられたわけですね。
『受け入れてもらったとか、認めてもらえたと感じたことは無かったですね。だから、兄のように勉強が出来ればきっと認めてもらえると思って、頑張って 100 点を取った事があったんです。それを父に見せたら、1枚100点取ったくらいで浮かれてちゃ駄目だ!続けることが大事なんだ!って言われたのが今も鮮明に焼きついてます。』
それは辛かったですよね…。
『ショックでした。それ以来、勉強はしませんでしたね。どうせ私は勉強できませんよ!って意固地になりました。怖かったですけど。』
その辺りからですか?お父さんとうまく行かなくなり出したのは?
『恐らく・・・。その辺りだと思います。』
サトミさんは、お子さんいらっしゃいますか?
『今、小学生と中学生にいます。』
それはちょうどいいですね。
『ちょうどいいのですか?』
サトミさんとお父さんの間に溝が生まれた時期と同じくらいかなと思ったんで。
『私は、全然問題ないですよ!子供と良好な関係を築いてますから。むしろ主人の方が子供に無関心で困ってます。』
サトミさんはお子さんの事どう思われていますか?
『最近ちょっと生意気になってきましたけど、やっぱりかわいいですね。私は子供をどこに出ても恥ずかしくないようにちゃんとしつけもしてますし、友達のお母さんからもうちの子は礼儀正しいって褒められるくらいで。今の所、何の心配もありません。』
では、お子さんに聞いてきてもらえませんか?
『子どもに?何を聞くんですか?』
お母さんの事、お子さん達がどう思っているのか?って事です。 但し、条件があります。
『条件ですか?』
何を言ってもかまわないし、決して怒らない。だから、本心を聞かせて欲しいって子供2人にお願いするんです。
いいですか?お願いするんですよ!そして、別々ではなく2人同時に聞いてください。そして、その内容を聞き漏らさないように、メモしてください。
『そんなことして何か意味があるんですか?』
それはまず実践されてからにしましょうか。必ず2人同時に聞いてください。それをメモしてくるんですよ。
『わかりました・・・。やってみます。』

ビジネスの成功者になりたい

それでは次の方、コウジさんどうぞ!
『私の願望は成功者になることです。サラリーマンのままでは、拘束時間が長くて、家族の時間も3歳になる子供と遊ぶ時間も取れません。それで私は、自分の人生と家族の未来のために独立をしました。その準備の為、毎週セミナーに通い、人脈もつくりました。妻は最初反対してましたが、いつかは私も素晴らしい成功者たちの仲間入りをして、家族を大切にし、お金や時間に囚われない人生を歩みたいという思いを伝えて何とか納得してもらってます。だから私は成功しなきゃいけないんです。』
なるほど。コウジさんの願望は成功者になることなんですね?
『ハイ。そうです。』
そうですか・・・。
『どうかされました?』
成功者ですよね?コウジさんの言う成功者とは何ですか?
『成功者って言うのは、例えばビジネスがうまくいって有名になったりお金持ちになることです。』
なるほど!ということはコウジさんは、富と名声が欲しい訳ですか?
『別に富と名声だけが欲しいわけじゃないんですけど。今のは例え話です。』
そうですか。では、コウジさんの願望は何ですか?
『だから言ってるじゃないですか!成功者になることです!』
ではコウジさんが思われている成功者は、何をもって成功者なのでしょうか?
『だから、それも言ったじゃないですか!富とか名声を得ている人ですよ!』
質問を変えましょう!コウジさんにとって、富とは幾らのことですか?100万円?1000万円?1億円?それ以上?
『え~っと、そうですね。3億くらいですかね?』
それでは、同じくコウジさんにとって名声とは、どの位のレベルを差すのですか?
『街を歩けば皆が気づくレベルだったら嬉しいですね。』
街を歩いただけで皆が気づくということは、どの位の知名度が必要だと思いますか?
『ちょっと検討つかないなぁ。どの位なんだろ?』
ではコウジさんが街で顔を見かけただけで、アッと気づくビジネスマンで思いつく人を挙げてみてください。
『えっと、ソフトバンクの孫正義さん、ユニクロの柳井正さん、ワタミの渡邉美樹さん、楽天の三木谷浩史さん、ジャパネットたかたの髙田社長、とかですかね。』
確かに、この方たちを見れば気づく人もいるでしょう。つまり、この人たちと同じ土俵に立ちたいというですね?
『いや、そこまでは無理ですよ!』
無理、なんですか?
『そんなの普通に考えればわかるじゃないですか!』
普通・・・ですか。コウジさんにとって普通って何ですか?
『普通って言うのは世の中の常識で見てってことです!』
世の中の常識ですか・・・。
『もう、いいです。そんなことより、こんな人の揚げ足を取ることばかりして何の意味があるんですか?』
コウジさんは望む人生を創り出したいのですよね?
『そうですよ!』
コウジさんの思いが現実を創るんですよ?
『だから成功者になるんだって・・・。』
いいですか?今までの話を冷静に見直したとき、コウジさんにとって成功者が何か、と言うことを、コウジさん自身が理解されていますか?
『Uhh・・。』
【思い】と言うのは確かに重要です。しかし、本人がその思いを理解しないで、現実を創造できると思いますか?
『・・・。思わないです。』
いまコウジさんが言っていることってどういうことだと思いますか?
『何か凄く気分が悪くなってきました。』
このまま続けますか?それとも改めますか?
『改めさせてください。』
わかりました。では、せめて今日の話の内容を持ち帰って、もう一度コウジさんはどうなりたいのか、よく考えてみてください。

冒頭で私は、望む人生の作り方は、無意識の思考に気づいてもらうことから始まります。無意識の思考に気づくということは、あなたが自分の人生を変えるための第一歩になります。そもそも、無意識の思考に気づけないことには、望む現実を作り出し続けることができるようにはなれないから。
とお伝えしました。
そこで今回、5人の事例をご紹介しました。
『どうして私には男運がないの?』と嘆いていたミキさん
『いい思いと悪い思い』をセットにしていたカオリさん
『月収500万円欲しい』と思いを試そうとしたカズヤさん
『お父さんとうまくいかない』ことに悩んでいるサトミさん
『ビジネスの成功者になりたい』と頑張っているコウジさん
客観的にみることによって、無意識の思考とそれによって作られる現実の仕組みが、なんとなく見えてくると思います。
そこで・・・★この先に進む前に、ペンと付箋をご用意ください。

そして机の上にペタペタと何も書かれていない付箋をたくさん張り付けておきます。そして付箋に記録していきます。
何を記録するかと言うと、、?
あなたの望まない現実を作り出している「常識」や「固定観念」・「思いこみ」など無意識の思考を記録してください。
その時のルールで、1枚の付箋に書くのは1つだけ。
気をつけて頂きたいのは、講座の内容や出てきた登場人物を評価するのではないということ。ネットなどの口コミには評論家になる方が沢山でてきますが、評論家になってしまうと気づきのチャンスを自ら放棄してしまうようなもので、もったいないです。
評論家視点とはどんなものか?カズヤさんの事例で見てみましょう。
カズヤさんは、月500万欲しいと言いますが、 すぐに自分には無理だと諦め投げやりになりました。
この時、うちの息子もこんな感じだったなぁ…とか、最近の若い子は…とか、常識で考えればわかるだろ…とか。
これらすべて評論家視点なんですね。『私は知っている』『これはこういうものなんだ』裏にはこういう意識が隠れています。
この視点でみてしまうとダメなんですよね。学べないし気づけないのです。そこで、これを実践者視点でみていくのです。
『500万は難しいよなぁ、でも100万くらいなら…。』
付箋に書く内容⇒MAXで100万
『自分にも無理だと感じる金額の枠があるなぁ。』
付箋⇒金額の制限
『カズヤさんを馬鹿にする感情が出てくるなぁ。』
付箋⇒馬鹿にする
付箋⇒本当は羨ましい?
という具合に自分の無意識の思考を観察し、気づいたことを付箋にキーワード化して記録してください。
『自分の課題やテーマを挙げてください!』と漠然と言われてもなかなか出てきにくいものですが、誰かの事例を見ながら自分に当てはめて考えると、あなたの現実を変えられずにいた無意識の思考回路が次々と明らかにされていきます。
後で考えようと思っていると忘れてしまうので、気づいたことは必ず付箋に記録しておいてください。
この先は、読みながら「無意識の思考を見つけたら記録する」この習慣をつけるようにしてみてください。同じ時間でも得られる成果は100倍変わります!!ではいきますよ。
