望む人生の作り方
〜はじめに〜
『また叶った!おっ、また叶った!また叶った!』
セミナーに行っても、本を読んでもなかなか好転しなかった私の現実が、大きく飛躍するきっかけとなったのは、人生を創造する達人との出会いからでした。
達人から学んだノウハウは具体的でわかりやすく、誰でもやれば形になる魔法のような方法です。
しかし、本の出版はおろか、セミナーや講演会のように、自分が中心となって誰かに伝えることは一切してきませんでした。
当然のことながらノウハウはおろか、その存在が外に出ることもありません。まさに、知る人ぞ知る隠れた存在でした。
あなたも願望実現の秘訣として、こんな話を聞いたことはありませんか?
・ 『こうなりたい』と自分の想いをはっきり宣言すると、その想いは実現する。
・ 良いことを常に考える習慣をつくると、良い現実が作りだされる。
・ プラス思考の人にはいい事がどんどん起こるようになる。
・ 目標を紙に書くと成功できる。今すぐ、紙に目標を書き出そう。
・ 潜在意識の活用方法を知って大きな夢を持つことが大切。
・ 私はツイてる!幸せ!ありがとうと、言い続けると幸せになる。
この様な内容は、多くの書籍や自己啓発セミナーなどで繰り返し語られてきました。ですから、特に新しい情報でも驚きの内容でもないかもしれません。
そこで質問です。『それ、知ってる!』と思われた方の中で、それを実際にやってみて願望を実現出来た方はどのくらいいるでしょうか?
恐らく100人に聞けば10人位はいらっしゃると思います。
そこで次の質問をします。
10人の中で願望を“実現し続けている”方はどの位いると思いますか?
さらに少なくなります。
つまり、願望実現を体系的に理解できている人は殆どいないんですよね。
私は思い通りの人生を手に入れるために、願望実現セミナーや自己啓発プログラムに自己投資しました。掛かったお金は数百万にも。
それも叶ったり叶わなかったりで、あてに出来るものではありませんでした。
そんな私が今では望むものが次から次へと叶うようになったんですよ。
ようやく願望実現セミナーや、自己啓発プログラムを学んだ効果が出てきたのかというと、むしろそのとき数百万掛けて学んだ内容は、殆ど出番がありません。
では、私に何が起こったのか?
今日はその「秘密」に触れていきたいと思います。
かつてアインシュタインはこう言いました。
”我々の直面する重要な問題は、その問題を作ったときと同じ考えのレベルで解決することはできない”
これを言い換えますと
「我々の直面する重要な問題は、自分がレベルアップすることで解決することができる」ということです。
もちろん、そのためには「新しい自分にレベルアップさせる」未開の思考を身につけなくてはなりません。
私はそんなタイミングで、人生を創造する達人から、次から次へと幸せな現実がつくられる魔法のようなノウハウを伝授され、思考回路を全く別ものに書き換えることができました。
その結果…
どんな問題もプラスに変えていける自信がつき、心が乱されることが少なくなりました。
もちろん中身が変われば、現実も変化します。
✅ やりたい仕事でクライアントに貢献し
→仕事がライフスタイルの一部に変わったり
✅ 必要なお金と時間が作れるようになり
→心と身体にゆとりができました。
✅ 家族が笑って過ごせる理想の家を建て
→家で過ごすのが一番楽しく快適になって
✅ 両親を連れて旅行や食事に出かけたり
→サプライズで驚かせたり、笑わせたり。
✅ 夫婦・家族が健康で仲良く思いやれる
→理想の幸せを作れるようになれたのです。
この達人直伝の方法は、とてもシンプルでわかりやすいだけでなく、「引き寄せの法則」や「量子力学」など、書籍で学んでも「成果に繋げられなかった方」にも効果を発揮しました。
例えば…
いずれも、これまでの思考レベル(常識)では解決の道を見いだすことが困難な問題でした。
しかし、これからお話しする新たな思考(未常識)を日常化させ、考え方のレベルを引き上げたことで不可能を可能にし、奇跡を手繰り寄せることが可能になったのです。
このノウハウは、解体New書®︎(かいたいしんしょ)と言います。
解体New書®︎とは「1. これまでの自分を解体して、2. 自分の認識しているデータを書き換えて、3.新しい自分に生まれ変わる」3ステップのノウハウです。
仮に解体New書®︎をネットで調べても出てくることは無いでしょう。なぜなら、クローズのコミュニティ内だけで限定公開してきた、門外不出のノウハウだからです。
この解体New書の凄いところは、何か特別な条件や能力を必要とせず、誰でも同じように取り組むことで、自分の内面からレベルアップさせてくれる再現性の高いノウハウであるという点です。
「全ての問題は自分の内側に存在する。その根本を書き換え、進化した自分に生まれ変わることで問題の根本解決を図ることができる」
と語る達人の言葉に、アインシュタインをはじめとした偉人たちの言葉が重なるのも偶然ではないかもしれません。
ではこれより本編のスタートです。
望む人生の作り方は、あなたの無意識の思考に気づいてもらうことから始まります。
無意識の思考に気づくことは、あなたの人生を変える第一歩です。
なぜなら私たち人間は、思考によって現実を作り出しているからです。
一日前に遡ってみましょう。
あなたが昨日、朝起きた瞬間から寝るまでの間に、いったいどの位の思考を働かせていたと思いますか?
約6万回です。
人は1日に6万回以上の思考を働かせていると言います。
では、問題です。
あなたが昨日、思考したことをどのくらい思い出せるでしょうか?
もし600個くらい思い出せたら1%達成です!!
ですが結果から言ってしまうと、殆どの人はたった1日前のことですら1%も思い出すことができません。なぜなら、その思考のほとんどは無意識の思考だからです。
無意識の思考は、「常識」「固定観念」「思いこみ」など考え方の基本回路がしめています。
「テレビゲームを沢山やると目が悪くなる」という話を耳にしたことはないでしょうか?
あるお母さんは、子どもに「ゲームをやると目が悪くなるからやめなさい」と注意しました。
お母さんは自分の視力が悪くて、小学生の頃にメガネでバカにされたことをずっと引きずっていて、子どもの目が悪くならないように暗い部屋で本を読ませないように、テレビを見過ぎないようにと気を配っていました。
ところが子どもは、見つからないように布団に隠れてゲームをやるようになっていきました。
お母さんは何度言ってもやめない子どもにストレスを溜め、ゲームを見るたびにイライラし、取り上げたりするようになったそうです。
一方で子どもは、「やりたいことをやらせてもらえない」ことへのストレスと、お母さんに言っても「わかってもらえない」「頭ごなしに否定される」という固定観念を植え付けていくことで隠し事が増えたり、親子の心の距離が遠ざかっていきます。
やがて子どもは黒板の字が見えずらくなっても親に相談できず、学校の先生からの報告で知ることになります。
「ほら見なさい!だからゲームやりすぎたらいけないってあれほど言ったのに!」
そんな叱責を受けるのがわかっていたから、子どもはずっと言えなかった訳です。
こうやって結果だけを見るとお母さんの言った通り目が悪くなり、忠告を守らなかった子どもが悪い、というのがこれまでの常識だったと考えてみてください。
実は、「ゲームを沢山やると目が悪くなる」という話に、医学的な根拠はないということがわかっています。
どれだけテレビを見たりゲームをやっても目が悪くならない子はならないし、見なくても目が悪くなる子は悪くなる。
つまり遺伝的要素が一番の原因であるというのが、医学の世界では定説となっています。
そこから考えると「ゲームをやると目が悪くなる」というネガティブ情報を繰り返し子どもに刷り込むことで、子どもが無意識にインプットし、現実に現れたとも考えられませんか?
それが「ほら見なさい!」と忠告した通りの現実を作り出しているではありませんか!望んでいないネガティブの現実を…。
ここで意識すべきは、こういう望まない現実を作り出す無意識の思考回路は、私たちが日常的に受け取る情報から刷り込まれ、構築されていることです。
他にも「思いグセ」や「心の文句」など、日常的に思っていることが、あなたの現実を作り出す材料になっていると考えてみてください。
どんな未来が作り出されると予想できますか?
つまり、あなたの望む現実を作り出す思考の中に、望まない現実を作り出す不純物が混入していないか?目を向けるのはあなたの無意識。内面です。
しかし無意識の思考は「常識」「固定観念」「思いこみ」など、熟練された基本回路がベースとなっているので、気づきたくてもなかなか気づくこともできません。
ではどうしたらいいか?簡単な解決策があります。
他者を観察することです。
人は自分がしている無意識の言動にはなかなか気づけないのに、他の人の言動や振る舞いを見て、「それじゃ幸せになれるわけないでしょ!あの人はどうしてそんなことがわからないの?」と簡単に気づけてしまうことがよく起こります。
そこで、これからいくつかの事例を紹介します。
それを自分の現実に置き換えて、無意識の思考がどのように望まない現実を作っているのかを見つけていくことから始めていきましょう。
「人のふり見て、我がふり直せ」ならぬ「人の無意識見て、我が無意識に気づけ」です。
これからお伝えするノウハウは、人生を創造する達人が30年以上独学で試行錯誤を繰り返し、伝授してくれた五次元思考の奥義:解体New書と言います。
解体New書の第1ステップ”解体”では、私たちの中の無意識にフォーカスし、望まない現実を作り出している不純物をあぶり出します。
先にお伝えしておきます。
このノウハウは小学生でも実践できるやり方と、どこにでもある日常の事例に落とし込んで解説されていきます。
しかしその裏には、最先端の科学や物理、量子力学など膨大な知識の裏付けが詰め込まれています。ですから専門的な知識が無くても、実践することでその原理に触れているという不思議な後づけの理解が起こるのです。
達人はそれをこう表現します。
『真理は、とてもシンプルなんですよ。』
故に、知れば知る程この学びの奥深さに気づかれるはずです。
達人は言います。
『人は幸せになる為に生まれてきています。』
そして『望む人生の作り方を体得することで、新しいステージに進むことが出来るのです』と。
あなたには自分の望む人生を作り出す力があります。
事実あなたの現実は、あなたの思った通りに作り出されているのです。
最初は「この人生を自分が作ったなんて受け入れたくない。」と耳を塞ぎたくなる方もいらっしゃるかもしれません。
でも真実は心の奥で理解していること。
まずは、これからご紹介させていただく事例を客観的に観察していきましょう。
何かが見えてくると思います。
最初は「どうして私には男運がないの?」と悩まれているミキさんから始めますよ。
『私は会う人、会う人がいつも最低なんです。女性にだらしがなかったり、ギャンブル好きだったり、仕事しないで貢がされたり。出会った頃は、そうでもないのですが、つき合い始めてしばらくするといつもそんな調子で…。
友人のリカは、いつも男運に恵まれてます。二人でよく話すのですが、どうして私には理想の男性がなかなか現れないのでしょうか?』
それは辛いですね。これは私の望んだ人生ではない!という気持ちを抑えて振り返ってみてください。
ミキさんは『何故私には男運がないのだろう?』と事あるごとに悩んでいたわけですね。
その一方で、男運に恵まれているお友達のリカさんは、普段どんな風に心の中で思っていると思いますか?イメージしてみてください。
『う〜ん、どうして私ってこんなに男運がいいのかしら・・・』
そう、そこなんです。男運に恵まれている方は無意識で『私は素敵な男性とめぐり合えて本当に幸せ』って心底思っているわけですね。そしてその思いに疑いがありません。
『そんなの当たり前じゃないですか!次から次へと理想の男性が現れるんなら私だってこんなに悩まないですよ!』
それもそうですよね。次から次へと現れるなら・・・
では何故ミキさんの前には、理想の男性がなかなか現れないで、リカさんには理想の男性が次から次へと現れるのか?ミキさんが日常、無意識に考えていることから振り返ってみましょうか。
ミキさんは事あるごとに、どうして私は男運がないの?と繰り返し思い返していましたよね。
それは「私には男運がない」という種を蒔き続けているのです。そして芽を出し、咲かせた花を目の前の現実として見せてくれているのです。それが『理想の男性がなかなか現れない』という現実です。
つまり、思いは実現しているのです。
厄介なことに、男運がないという思いが強ければ強いほど芽を出し、花を咲かせるスピードは加速していきます。
ミキさんに必要なことは、ミキさんがどうなりたいのか?という種を蒔き、それを思い続ける事です。
『それでは、私はどうなりますか?』
はい、それでは次の方、カオリさん、どうぞ。
『私は、営業会社に勤めています。自信を持って進めた商談も契約に至らないケースが多くてとても悩んでいます。商談が終わった時は、契約できそうな雰囲気があるのですが、後日連絡すると、またの機会があればとなってしまいます。』
カオリさんの望みは何ですか?
『もちろん、契約して欲しいですよ。』
カオリさんの扱っている商品やサービスには自信がありますか?
『自信が有るときと無いときがあります。』
それでは、自信が有るときはどんな時ですか?
『商品やサービスがお客様の役にたったと評価してもらったり喜んでもらった時ですね。あと、自分を評価してもらった時です。』
それでは、自信が無いときは?
『他社のサービスにあって、弊社にないものを指摘されたり、金額が高いと言われたり、自分が評価されなかった時ですね。』
という事は、カオリさんが扱っている商品やサービスそのものは何も変わっていないということですね?
『変わってません。ですから、上司には気持ちが弱いとか、もっと自信を持て!とか沢山まわって足で稼げって言われます。』
そのアドバイスは、カオリさんにとって励まされるものですか?それとも、苦痛になってしまっていますか?
『苦痛ですね。上司の顔を見たくないです。契約を取れている時は機嫌もいいんですけど、契約が取れていない時は、近寄りがたいものがあります。』
わかりました。それでは始めてみましょう!
確認ですが、カオリさんが商談した後のお客様の反応はいいんですよね?
『はい。契約してくれそうな雰囲気は十分感じられます。』
にもかかわらず、断られるんですね?カオリさんは商談が終わってから、返事が出るまでどんなことを思ってますか?
『もちろん、契約!契約!って思ってますよ。』
わかりました。それなのに思いが実現しないと?
『はい。いつも悪いほうが当たってしまいます。』
悪いほう?悪いほうって何ですか?
『もし、契約にならなかったら上司に何て言おう・・・とか。後は本当に契約になるのだろうか?とか、私の商談でお客様に不安を持たせてないだろうか?とか。不備がなかっただろうか?とか、不安の方です。』
つまり、カオリさんは、願望と同時に不安も思っていた訳ですね。そしてその不安だけが的中してしまったという事ですね。
『つまり、私は契約できないという意図をしていた事になるのですか?』
そのとおり。
これは不安の思いの方が、契約して欲しいという思いよりも強かった事を教えてくれています。人間は常に思考が働いています。
カオリさんの中では、契約にならなかったときの上司の顔が鮮明に浮かんでいませんでしたか?
『毎日浮かんでいます。 と言うよりもそれが当たり前なんじゃないですか?』
当たり前になっているから確実に叶ってしまうのです。悪いほうだけが。
『クセって怖いですね。という事は、今までの逆の事を習慣にしていけば良いという事ですよね。』
そういう事です。カオリさんの発している無意識の思考回路に合わせて現実が創られていきますから、注意深く観察してみてください。
では次の方。カズヤさん!どうぞ。
『私は、お金持ちになりたいのですが、なれますか?』
えぇ、なれますよ、カズヤさんが本気で思っているなら。
『じゃあ、月収500万!欲しいです。』
欲しい…?誰かに貰うんですか?
『誰かくれないですかね~。』
いらっしゃいますか?
『うーん、、そうですよね!くれませんよね。やっぱりそんなうまい話ないですよね。』
それがカズヤさんの思いなのです。思いというのは本気で思う必要があります。ですから今みたいに、すぐに諦めてしまう様な思いであればいつまで経っても実現するのは難しいです。
『じゃあ、四六時中思っていれば叶うって事ですか?』
カズヤさんはどう思うのですか?四六時中思っていれば月収500万円が入ってくると思いますか?
『・・・思いません。』
それなら、カズヤさんの思いがそのまま実現するでしょう。
『でも普通に考えてくださいよ!月に500万ですよ!僕の周りでそんなに稼いでる人みたこと無いですよ。』
では、なぜ欲しいと言われたのですか?
『そりゃあ、誰だって思うでしょ!お金持ちになりたいって!思うのはタダだし・・・。』
カズヤさんの思いが現実を創るんです。カズヤさんが無理と思えば無理だし、叶うと思えば叶います。
つまり、その思いこそが重要なのです。
『じゃあ何で私はお金持ちになれないんですか?月収500万にならないんですか?』
その答えは先ほどご自身で言っていましたよね、月収500万は入らないと思うって。だから、入らないんです。
月収500万ということは年収で6000万円。受付嬢も含めた全世界の従業員(約22000人)の平均年収が約6000万円の会社がある事をご存知ですか?ゴールドマンサックスと言う投資会社です。
その会社の従業員は月収500万円をどう思っていると思いますか?(2007年執筆当時)
『平均・・・ですよね?あるんですか!?そんな会社!』
つまり、従業員にとって普通の事なんです。もちろんカズヤさんのようには思いません。
『そりゃ、そうですよ。だって平均が500万なら、私だってそう思えますよ!』
いいですか?周りではないんです。カズヤさん自身がどう思っているかが重要なのです。カズヤさんが無理と想えば無理。叶うと思えば叶うんです。
『それじゃ、その会社に入れって事ですね?』
私ではなく、カズヤさんはどう思うんですか?
『それが一番手っ取り早いと思います。』
ではお聞きしますが、平均年収6000万の会社に応募してくる人はどういう方たちだと思いますか?
『やっぱり、エリートですよね?東京六大学でも成績上位の方達でしょうか?あとは投資のエキスパートの方とか?』
もちろん、そのような方が多いとは思いますが、面接や採用試験でその方達を抑えて採用される自信はありますか?
『全くないです。』
という事は?
『なるほど!身の程を知れ・・・と』
そうではないです。私は無理とは一言も言ってません。全てカズヤさん自身が思い考えた事なのですよ。
『確かにそうですけど、自分自身で無理と思ってしまう。それはどうしようも無いじゃないですか?』
ですから、そこを変えていく必要があるのです。その為には、まず自分自身の無意識の思考回路を観察して下さい。
そして、自分の心が普段どんな事を思い、どんなことに反応しているかに注目して下さい。全てはそこから始まります。
いいですか。自分がどうなりたいのか?という思いをカズヤさんの心にぶつけてください。そして返ってくる心の声に耳を傾けるんです。
『その後でどうしたらいいんですか?』
その先は、それが終わってからにしましょう!
それでは次の方、サトミさんどうぞ!
『私は、父親とうまくいかないんです。昔から気が合わないというか、つい反発してしまうんです。多分、好きじゃないんだと思います。父が私の気にさわる事を言わなければ、私も嫌な態度をしなくて済むのですが、これも私の思いが原因なのですか?』
そうです。でも、カン違いしないで欲しいのは、サトミさんの思いが創造しているという事だけで、サトミさんが良いとか悪いという意味ではありません。
『どうして、私が原因なのでしょうか?父が小言を言わなければ、私もあんな態度しないんですよ!父が言わなければ・・・。』
そうですね。それではサトミさんの思考回路を掘り下げていきましょう。いつ頃からお父さんとはうまく行きませんでしたか?
『もう覚えていないですね。中学生くらいの時には、無視するようになっていましたから。』
では、小学生のころのお父さんに対する印象を教えてください。
『とにかく、頭ごなしで、私がいくら言っても子供の話としてしか受け入れてくれず、認めてくれませんでした。父は社会的地位も築いていたので、誰に対しても高圧的でした。』
そんなお父さんの事をどう思っていましたか?
『怖かったです。いつも、怒られるんじゃないかってビクビクしてました。あと、欲しいものがあっても、勉強に関するものしか買ってくれませんでした。マンガなんてもってのほかです。これ買って!これ欲しい!って言ってみたかったです。』
ご兄弟は?
『兄がいます。兄は勉強も優秀で、生徒会長などもやっていたので私はいつも兄と比べられていました。私は漫画が好きで、読んだ漫画を描くのが一番の喜びでした。一度父に私の描いた漫画を見せたときに、こんなことやってるから勉強が出来ないんだ!と説教されました。それ以来、成績表はお母さんにしか見せなくなりました。』
サトミさんの気持ちをわかってもらえないと感じられたわけですね。
『受け入れてもらったとか、認めてもらえたと感じたことは無かったですね。だから、兄のように勉強が出来ればきっと認めてもらえると思って、頑張って 100 点を取った事があったんです。それを父に見せたら、1枚100点取ったくらいで浮かれてちゃ駄目だ!続けることが大事なんだ!って言われたのが今も鮮明に焼きついてます。』
それは辛かったですよね…。
『ショックでした。それ以来、勉強はしませんでしたね。どうせ私は勉強できませんよ!って意固地になりました。怖かったですけど。』
その辺りからですか?お父さんとうまく行かなくなり出したのは?
『恐らく・・・。その辺りだと思います。』
サトミさんは、お子さんいらっしゃいますか?
『今、小学生と中学生にいます。』
それはちょうどいいですね。
『ちょうどいいのですか?』
サトミさんとお父さんの間に溝が生まれた時期と同じくらいかなと思ったんで。
『私は、全然問題ないですよ!子供と良好な関係を築いてますから。むしろ主人の方が子供に無関心で困ってます。』
サトミさんはお子さんの事どう思われていますか?
『最近ちょっと生意気になってきましたけど、やっぱりかわいいですね。私は子供をどこに出ても恥ずかしくないようにちゃんとしつけもしてますし、友達のお母さんからもうちの子は礼儀正しいって褒められるくらいで。今の所、何の心配もありません。』
では、お子さんに聞いてきてもらえませんか?
『子どもに?何を聞くんですか?』
お母さんの事、お子さん達がどう思っているのか?って事です。但し、条件があります。
『条件ですか?』
何を言ってもかまわないし、決して怒らない。だから、本心を聞かせて欲しいって子供2人にお願いするんです。
いいですか?お願いするんですよ!そして、別々ではなく2人同時に聞いてください。そして、その内容を聞き漏らさないように、メモしてください。
『そんなことして何か意味があるんですか?』
それはまず実践されてからにしましょうか。必ず2人同時に聞いてください。それをメモしてくるんですよ。
『わかりました・・・。やってみます。』
それでは次の方、コウジさんどうぞ!
『私の願望は成功者になることです。サラリーマンのままでは、拘束時間が長くて、家族の時間も3歳になる子供と遊ぶ時間も取れません。
それで私は、自分の人生と家族の未来のために独立をしました。その準備の為、毎週セミナーに通い、人脈もつくりました。
妻は最初反対してましたが、いつかは私も素晴らしい成功者たちの仲間入りをして、家族を大切にし、お金や時間に囚われない人生を歩みたいという思いを伝えて何とか納得してもらってます。
だから私は成功しなきゃいけないんです。』
なるほど。コウジさんの願望は成功者になることなんですね?
『ハイ。そうです。』
そうですか・・・。
『どうかされました?』
成功者ですよね?コウジさんの言う成功者とは何ですか?
『成功者って言うのは、例えばビジネスがうまくいって有名になったりお金持ちになることです。』
なるほど!ということはコウジさんは、富と名声が欲しい訳ですか?
『別に富と名声だけが欲しいわけじゃないんですけど。今のは例え話です。』
そうですか。では、コウジさんの願望は何ですか?
『だから言ってるじゃないですか!成功者になることです!』
ではコウジさんが思われている成功者は、何をもって成功者なのでしょうか?
『だから、それも言ったじゃないですか!富とか名声を得ている人ですよ!』
質問を変えましょう!コウジさんにとって、富とは幾らのことですか?100万円?1000万円?1億円?それ以上?
『え~っと、そうですね。3億くらいですかね?』
それでは、同じくコウジさんにとって名声とは、どの位のレベルを差すのですか?
『街を歩けば皆が気づくレベルだったら嬉しいですね。』
街を歩いただけで皆が気づくということは、どの位の知名度が必要だと思いますか?
『ちょっと検討つかないなぁ。どの位なんだろ?』
ではコウジさんが街で顔を見かけただけで、アッと気づくビジネスマンで思いつく人を挙げてみてください。
『えっと、ソフトバンクの孫正義さん、ユニクロの柳井正さん、ワタミの渡邉美樹さん、楽天の三木谷浩史さん、ジャパネットたかたの髙田社長、とかですかね。』
確かに、この方たちを見れば気づく人もいるでしょう。つまり、この人たちと同じ土俵に立ちたいというですね?
『いや、そこまでは無理ですよ!』
無理、なんですか?
『そんなの普通に考えればわかるじゃないですか!』
普通・・・ですか。コウジさんにとって普通って何ですか?
『普通って言うのは世の中の常識で見てってことです!』
世の中の常識ですか・・・。
『もう、いいです。そんなことより、こんな人の揚げ足を取ることばかりして何の意味があるんですか?』
コウジさんは望む人生を作り出したいのですよね?
『そうですよ!』
コウジさんの思いが現実を作るんですよ?
『だから成功者になるんだって・・・。』
いいですか?今までの話を冷静に見直したとき、コウジさんにとって成功者が何か、ということを、コウジさん自身が理解されていますか?
『Uhh・・。』
【思い】と言うのは確かに重要です。しかし、本人がその思いを理解しないで、現実を創造できると思いますか?
『・・・。思わないです。』
いまコウジさんが言っていることってどういうことだと思いますか?
『何か凄く気分が悪くなってきました。』
このまま続けますか?それとも改めますか?
『改めさせてください。』
わかりました。では、せめて今日の話の内容を持ち帰って、もう一度コウジさんはどうなりたいのか、よく考えてみてください。
冒頭で私は、望む人生の作り方は、無意識の思考に気づいてもらうことから始まります。無意識の思考に気づくということは、あなたが自分の人生を変えるための第一歩になります。そもそも、無意識の思考に気づけないことには、望む現実を作り出し続けることができるようにはなれないから。
とお伝えしました。
そこで今回、5人の事例をご紹介しました。
『どうして私には男運がないの?』と嘆いていたミキさん
『いい思いと悪い思い』をセットにしていたカオリさん
『月収500万円欲しい』と思いを試そうとしたカズヤさん
『お父さんとうまくいかない』ことに悩んでいるサトミさん
『ビジネスの成功者になりたい』と頑張っているコウジさん
客観的にみることによって、無意識の思考とそれによって作られる現実の仕組みが、なんとなく見えてくると思います。
そこで・・・★この先に進む前に、ペンと付箋をご用意ください。
そして机の上にペタペタと何も書かれていない付箋をたくさん張り付けておきます。そして付箋に記録していきます。
何を記録するかと言うと…
あなたの望まない現実を作り出している「常識」や「固定観念」・「思いこみ」など無意識の思考を記録してください。
その時のルールで、1枚の付箋に書くのは1つだけ。
気をつけて頂きたいのは、講座の内容や出てきた登場人物を評価するのではないということ。
ネットなどの口コミには評論家になる方が沢山でてきますが、評論家になってしまうと気づきのチャンスを自ら放棄してしまうようなもので、もったいないです。
評論家視点とはどんなものか?カズヤさんの事例で見てみましょう。
カズヤさんは、月500万欲しいと言いますが、すぐに自分には無理だと諦め投げやりになりました。
この時、うちの息子もこんな感じだったなぁ…とか、最近の若い子は…とか、常識で考えればわかるだろ…とか。
これらすべて評論家視点なんですね。『私は知っている』『これはこういうものなんだ』裏にはこういう意識が隠れています。
この視点でみてしまうとダメなんですよね。学べないし気づけないのです。そこで、これを実践者視点でみていくのです。
『500万は難しいよなぁ、でも100万くらいなら…。』
付箋に書く内容⇒MAXで100万
『自分にも無理だと感じる金額の枠があるなぁ。』
付箋⇒金額の制限
『カズヤさんを馬鹿にする感情が出てくるなぁ。』
付箋⇒馬鹿にする
付箋⇒本当は羨ましい?
という具合に自分の無意識の思考を観察し、気づいたことを付箋にキーワード化して記録してください。
『自分の課題やテーマを挙げてください!』と漠然と言われてもなかなか出てきにくいものですが、誰かの事例を見ながら自分に当てはめて考えると、あなたの現実を変えられずにいた無意識の思考回路が次々と明らかにされていきます。
後で考えようと思っていると忘れてしまうので、気づいたことは必ず付箋に記録しておいてください。
この先は、読みながら「無意識の思考を見つけたら記録する」この習慣をつけるようにしてみてください。
同じ時間でも得られる成果は100倍変わります!!ではいきますよ。
次の方サトミさん、こんにちは!先日の課題は実行されましたか?
『はい。』
暗い顔をしていますがどうしましたか?
『実は・・・、メモしてきたんですが、恥ずかしくてお見せできません。』
やっぱり、そうでしたか。
『やっぱりとはどう言う事ですか?』
サトミさんがお父さんに対して思っていた事を、そのままお子さんに指摘されたんじゃないですか?
『どうしてわかるんですか?』
人生の課題とはそういうカタチで教えてくれるものだからです。サトミさんは、お子さん達の気持ちを汲んであげてなかったという自覚はありましたか?
『無かったです。子ども達に指摘されてそんな風に思ってたのかと初めて気づきました。』
どんなことを言われたんですか?よろしければお聞かせください。
『最初に、お母さんは頭ごなしに私の事を否定すると娘に言われました。下の息子も横でうなずいてました。』
なるほど。他には?
『娘が欲しいものを買うとき、必ず嫌味を言ってくると言われました。』
他には?
『言ったことも3日坊主で直ぐやらなくなると言われました。』
例えば?
『ダイエットすると宣言しても、直ぐにやめてしまったり、本を読み始めても途中で読まなくなることが多いとか、習い事も続かないとか・・・』
子どもってよく見ていますよね。
『今回改めてそう思いました。後、いつも子ども扱いすると息子に言われました。人から物をもらった時とか、ついクセで何て言うの?って子どもに言っちゃうんです。ありがとうって言おうと思っているときに言われると、言う気がなくなっちゃうみたいで!』
他には?
『いっつも文句いったり、怒っているって。本当はそんなこと無いんですよ!たくさん褒めてるんですから!あとですね、早くかたずけなさい!早くお風呂入りなさい!早く勉強しなさい!・・・。そう言う風に早く早くってせかされるのが嫌だって言われました。』
他にありますか?
『細かいことなんですけどいいですか?』
もちろん。
『娘の好きな子を聞いたとき、その子のお母さんにそれを言っちゃったんですよ。それから、お母さんに相談するのはやめようと決めたらしいです。』
なるほど。他にもありますか?
『何だか話していて惨めになるだけなんですが・・・』
ではそろそろ始めましょうか。お子さん達の話を聞いてどう思いましたか?
『もうショックで・・・、悲しくなりました。そんな母親なのか、と。』
その時どういう気持ちになりましたか?
『私が掃除や洗濯、ごはんの支度に洗い物、お弁当まで作ってあげているんだから、あなた達は、不自由なく生活できてるんでしょ!って言いたくなりました。』
普段ならどうしてますか?
『今回は絶対に怒らないという約束だったので、何も言いませんでしたが、冗談じゃない!って、それなら自分でやりなさい!って言ってましたね、きっと。』
なるほど。それを言うのを我慢できたんですね。
『だってそういう約束でしたから!でも何で、こんな課題を出されたんですか?理由を説明してください。』
そうでしたね。まずサトミさんは、お父さんに頭ごなしに言われるのが嫌だったんですよね?そんなお父さんに対してビクビクしていましたよね?
『子供たちは私に対してビクビクはしていませんよ!それに、私のほうが父よりも子供たちの話を受け入れてます。』
そうかも知れませんね。では、それに対してお子さんには何と言われたんですか?
『お母さんはいつも頭ごなしに言うって!でもね、おじいちゃんの方がお母さんよりずっと厳しかったって子供たちに言ったんですよ。』
それに対してお子さん達は何か言われましたか?
『おじいちゃんの方がお母さんよりも話をちゃんと聞いてくれるし、頭ごなしには言わない、って。それにおじいちゃんは怖くないって。』
それを聞いてどう思いましたか?
『そりゃ、孫に対してだから責任が無いのよ!って思いました。確かに父は子供たちに対してはとてもいいおじいちゃんなんです。丸くなったというか・・・。』
なるほど。あと、サトミさんはお兄さんと比較されるのが非常に辛かったと言われていましたが、お子さん達から比較されているのが嫌だとは言われませんでしたか?
『娘に言われました。娘の友達のミサちゃんと比較されるのが凄くいやだと。そんなつもり全然無いんですけどね。』
そういうものなんですね。言っている側はそんなつもりが無くても、言われた側は非常に傷ついていたって言うことですよね。それについてはお子さんに何か言われましたか?
『お母さんは別に比較するつもりで言ったんじゃないのよ?って言いました。』
それに対してお子さんの反応は?
『はぁ、って感じでした。』
サトミさんはその時どうしましたか?
『どう?って聞いてただけですよ?』
サトミさんは子供の頃に、お兄さんと比較されたり、認めてもらえなくてお父さんに対してどういう気持ちが出てきたんでしたっけ?
『くやしさとか憎しみですね。』
今の娘さんの状況とかぶるものがないですか?
『はっ?そうか~!そういうことなのか~。』
そうなんです。自分の事とシンクロさせるとよくわかりますよね?
『どうすればいいんでしょう?このままだと子供たちとの溝が広がっていくような気がします。』
サトミさんは、その時、お父さんにどうして欲しかったですか?
『認めてるよって、言って欲しかったです。そして、お前にはお前のいいところがあるんだって!いつもお前の事を見てるよ!って言って欲しかったです。』
サトミさん、お子さん達と直接向き合った方が良さそうですね。
『私もそう思います。これから、子供たちと話してみます。』
そうですか。それなら、また1つ課題をお出ししますね。
サトミさんがお子さん達に対して認めている点を出来るだけ詳しく箇条書きで書き出して下さい。そして、その内容をじっくり読み返しながら、そのシーンを思い浮かべてください。その後で、お子さん達と向き合ってみてください。
『わかりました。やってみます。』
サトミさんは素晴らしいお母さんですよ!自信を持ってください。
『ありがとうございます。』
それでは次の方どうぞ。コウジさん、いかがでしたか?
『あれから、よく考えたんです。そうしたら自分の思いが、あいまいなことに気づきました。』
そうですか。他にも気づいたことはありましたか?
『自分の思いに矛盾があると気づきました。ビジネス界でいくら有名でも、街を歩いて皆が気づくような経営者は、TVに出るような有名人ですよね。その方たちが3億円程度な訳がないですね!』
確かにそうかもしれませんね。他にも気づいたことはありましたか?
『自分の思いが自分が思っていたほど明確になってないことに気づきました。』
それは、素晴らしい気づきですね!では、コウジさんの願望は明確になりましたか?
『はい。その前に・・・、成功者とは何か?って聞かれましたよね。あの時、実はドキッとしたんです。』
願望が成功者になる事だと言うことは何も問題がなかったんです。
それより、コウジさんにとって成功者がどういうものか明確になっていなかったことに意識を向けてもらえたらと思ったのです。
『それで、繰り返し質問されてたんですよね?』
そのことには気づかれましたか?
『はい、おかげ様で。ところで私の願望ですが、神川さんのような成功者になりたい。というのであれば、明確になっているでしょうか?』
コウジさんは、どう思われるんですか?
『私は、神川さんのセミナーに参加して、感銘を受けました。なので、私も神川さんのような成功者になりたいって思ったんです。だから明確だと思います。』
そうですか。それでは神川さんと同じようになりたいと・・・。
『はい。神川さんのように、お金を稼ぎ、人からも慕われていて、それで、全国を飛びまわって・・・。それなら、いくら忙しくても私は幸せだと思います。』
なるほど。コウジさんは、幸せなのですね?それでは、ご家族も幸せですか?
『収入が沢山入っていれば、妻も文句を言わなくなると思います。』
そうなんですか?
『最近、収入が途絶えていて、妻が生活をどうするの?とうるさいんですよ!そして口癖のように、収入を稼げない旦那はサイテーだって。それでよくケンカになるんです。もうコリゴリです。』
それで、収入を稼げばケンカにならないと思ったのですね?
『お金だけではないと思うんですけど、最近のケンカの殆どが収入がらみですからね。』
わかりました。ではコウジさんは、神川さんと同じような成功者になりたいのですね。
『はい。でもまずは、月30万位の収入をつくって、一歩いっぽ進んで行こうと思います。大切な事に気づかせて頂き、ありがとうございました。』
コウジさんは願望を実現できると思いますか?
『できると思います、見ていてください!』
それでは次の方、サトミさんどうぞ! その後どうでしたか?
『すいません。私・・・。』
お子さんと話せたのですね。
『子供に言ったんです。知らずにあなた達を傷つけていた事を許してっ欲しいって。娘には、最後まで話を聞かずに、頭ごなしに否定してたことを謝りました。そして、これからはあなたの気持ちになって一緒に考えるって伝えました。』
娘さんは何て言ってましたか?
『眼を丸くしながら、ありがとう・・・少し顔がひきつってました。』
いきなりでビックリしたんでしょう。
『あと、娘の好きな子のお母さんに言ってしまったことも謝りました。あと、早く早くとせかすこともしないと約束しました。』
娘さんは何と?
『過去の事だしもういいよ!って・・・最近お母さん変だよ?どうしたの?って逆に心配されちゃいました。』
そうですか。他にはありますか?
『娘に、私がおじいちゃんとの間にできたわだかまりの原因を話しました。自分が子供たちに同じ事をしていた事に気づいた事を伝えたんです。』
娘さんは何か言われましたか?
『黙って聞いてました。』
そうですか・・・。
『私は娘に、あなたは家族に対しての優しさや思いやりがあるところが大好きって伝えました。他にも、部活も朝早くから頑張ってレギュラー取れるようになったこと、友達とも元気よく遊んでいること。
電車で買い物に行ったときに、目の前のお年寄りの人に席を譲る優しさや、いじめている子をみて、やめなよって言える勇気。おじいちゃん、おばあちゃんの誕生日に手紙を送ってあげたり。
お母さんの具合が悪いとき、わからないながらにおかゆを作ってくれたこと!あの時は涙が出るほど嬉しかった。あなたのいいところは幾ら伝えても伝えきれない・・・って言いました。』
ほぉ。
『そうしたら娘も泣きながら、この前は言い過ぎてごめんなさいって。あの後、結構気にしてたみたいです。
それで、前はお母さんの嫌なところだけ言ったから、今度はいいところだけ言わせてって。』
ほ〜
『ちょっと恥ずかしいんですけど・・・』
ぜひ聞かせてください。
『いつも部屋を綺麗にしてくれてるって。お友達の家とか行くと散らかっている家も多いらしく、それを見る度うちはお母さんのお蔭だなって。
あと、いつも手作りのお弁当でみんなからは羨ましいって言われるって。他にも、私が頑張ってるところを認めてくれるし、素直だし、おっちょこちょいだし、よく笑ってるし、楽しいし、だから私はお母さんが大好き。って』
それを聞いてどう思いましたか?
『最初は少し照れくさかったです。けど・・・すごく感動しました。こんな感動は、はじめてかもしれません。娘と初めて心で繋がれた気がして、気がつけば、私も泣いていました。』
良かったですね~。息子さんとは?
『息子とはまだ、、これからです。でも必ず話します。』
今回の件で、サトミさんは何を学びましたか?
『いつまでも子どもだと思っていたら気がつけば1人立ちしているんだなと思いましたね。子どもだからという考えは間違いであることに気付きました。子供は、私の鏡であり、教師です。』
その通りですね。子どもを子どもと思っているうちは理解し合えることってごくわずかでしかないです。あと、私たちが思っている以上に子どもたちには親の想いが伝わっていないものだと気づきませんでしたか?
『伝わっていないんですね〜』
私たちは子どもに愛を伝えた気になっています。そして認めた気になっている。だから、なかなか言葉にしませんよね。
『そうなんです!今回改めて実感しました。子供からお母さんが好きって言われたときはドキッとしましたね。』
よかったですね!!せっかく言葉という伝えられる手段があるんですから使わないともったいないですね。
それなのに子どもに指摘するときだけは欠かさず言葉で伝えてませんか?それはダメ!とかイケナイ!とか。
『今、一番気をつけているのがそこです。ついクセで言っちゃうんです。私がクセになるくらいだから、子供の耳には焼き付いてますよね。』
では、これからはどうしていきますか?
『気持ちを言葉に出して伝えよう思います。認めていることも態度だけではなく、言葉で伝えていこうと思います。』
それは、素晴らしいことですね。
うちの親は文句ばっかり言ってるとか、口うるさいというのは良く聞きますが、うちの親は褒めてばかりいるって文句を言う子どもはなかなか聞きませんから。認めている事をきちんと伝えていくことって大切ですね。
『何だかスゴイ体験というか学びをした気がします。』
その通りですよ。まずは自分が気づき、認めないと変化は望めません。
『私、何か少し分かったような気がするんです。』
何がですか?
『父とのわだかまりについて。』
聞かせていただけますか?
『父は社会的にも認められていて、父に対する賞賛は数えきれません。その一方で、家族との時間はその犠牲になりました。父は仕事においては、優秀だったのかもしれませんが、家族にとって優秀ではありませんでした。そのことを一番気にしていたのが実は父だったのではないかと…。』
何か思い当たる節でもあるんですか?
『会社の表彰式やパーティーのときだけは家族全員を連れて行こうとしました。私は行きたくなくて拒んでいたんです。今思えば、家族の中でも自分の力を誇示する為に、あのような振る舞いをしていたのではないかと…。』
なるほど。
『社会的に認められても、家族に認めて貰えない寂しさを感じていたのかも知れません。今回の件でそう思ったんです。子供に自分の気持ちを伝えることってなかなか難しいなと。
そして父が子供たちに接している姿を見ると、しがらみから開放されて本当にイキイキしているように見えるんです。あれが本来の父の姿なのではないか、と。』
はい(^^)
『今でも私に小言を言うのは、私が子供たちにしていることに気づくためなんでしょうね。それを私は過去の嫌な記憶ごと蘇えらせ、父を責めていた気がするんです。』
凄いところに気づきましたね。
『私は当時、父を受け入れることが出来ませんでした。いま考えても、それは仕方ないことだと思います。でもおじいちゃんになった今の父は受け入れることが出来ると思うんです。』
そうですか。それなら、どうしますか?
『父と2人で話してきます。』
いきなりで大丈夫ですか?
『父はビジネスではベテランかも知れませんが、親子関係は初心者だったんですね。そのことが今回よくわかりました。』
そうなんですよね。親は子供が出来て初めて親を体験する。つまりみんな最初は初心者なんです。
『初心者には難しいことだらけです。特にあの時代の人ですから自分からは歩み寄り辛いと思います。だから、私から心を開いて話してみたいと思います。』
うまくいきますよ!(^^)
それでは、次の方どうぞ~。コウジさん、あれっ、元気ないですねぇ。
『こんにちは・・・。実は、何もかもが嫌になってしまって・・・。』
どうされたんですか?
『いろいろありすぎて、どこから話したらいいのか・・・。』
それでは、今一番解決したい問題から始めましょうか。
『あれから、セミナーでお会いした方とビジネスを展開していきました。そして、収入も入ってくるようになったんですが、妻の理解がなくて・・・。
ケンカは続き、つい5日ほど前、妻が子供を連れて出て行きました。どうせまたすぐに帰ってだろうと思っていたのですが、電話も繋がらず5日経ちました。』
そうでしたか。
『私は、独立して数ヶ月で、サラリーマン時代の1.5倍の収入も手にしました。セミナーで知り合った人たちも私の頑張りを賞賛してくれています。そして、妻の望んでいたものは叶えたんです。それなのに…。』
奥さんの望んでいたものをご存知なんですか?
『収入ですよ。』
それは確かですか?
『なぜですか?』
以前にもお聞きしましたよね。覚えていますか?
『何となくですけど。』
コウジさんが神川さんのようにお金を稼いで、人からも慕われて、全国を飛びまわって…。それがご家族にとっても幸せなのかと尋ねましたね?
『そうでしたね。思い出しました。確かに聞かれました。収入が沢山入っていれば、家族も幸せになれると思ったんですが、甘かったです。』
甘かった?
『私が仕事を頑張れば頑張るほど、妻の機嫌は悪くなっていったんです。そして、私が自宅で仕事をしているのをいい事に、子供の面倒を見る時間を強要してきたり、買い物に付き合わされたりで、仕事の邪魔になるような事ばかり要求するようになりました。』
それに対してコウジさんは奥さんに何か言われましたか?
『俺は、お前たちを食べさせる為に、こんなに努力しているのにどうして仕事の邪魔ばかりするんだ。俺だって子供の面倒見るのが嫌なわけじゃない。でも今は仕事を軌道に乗せることが最優先だろ!って言ってやりました。』
奥さんは何と?
『それならなんで会社を辞めたの?家族との時間を作るために仕事を辞めたんじゃなかったの?家族の時間も作れない、収入も安定しない、いつもイライラしてる、あげくの果てにお金お金って、そんなコウジ見たくない。独立してちょっと稼いだくらいで自分が偉くなったとでも勘違いしてるんじゃないの!バカみたい!』
そういう事ですか。
『それで、誰にもの言ってんだ!お前とはもう口もききたくない!ってつい言ってしまったんです。今では本当に後悔しています。なんであんな事言ってしまったんだろう…。』
何故だと思いますか?
『イライラしてたんで、つい。』
コウジさんは、今どうしたいと思っていますか?
『妻に謝りたいです。』
他にもありますか?
『いや、今はそれだけです。』
コウジさん、ビジネスでうまくいき始めたときほど気をつけなければいけない事があるんです。そこに気づかない起業家の多くが、コウジさんと同じような体験をしているのを私は見てきました。もし、いま奥さんが帰ってきたとしても、またすぐにケンカになりますよ。
『確かに、そうかもしれません。』
問題の根本から変えないと、いつまでも同じ事を繰り返すんです。
『それは嫌です。どうやったら根っこから変えられるんですか?』
変えたいんですか?
『はい。』
では、掘り下げて見ましょうか。コウジさんの願望は神川さんのように沢山お金を稼いで、名声を得て成功者になることだと言ってましたよね?それが幸せだと。
『はい。』
いま、その願望に向けて着々と進み始めた時ですね?
『そうですね。』
コウジさんのビジネスセンスが開花し、周りの人からも賞賛され、順調に行き始めたと思ったら、家族に足を引っ張られた。いまそんな感覚ではないですか?
『まさにそんな感じです。』
つまり、順調にいっているはずなのに、コウジさんは幸せではない。そうですね?
『そうです。』
ということは、どういうことだと思いますか?実は、ここに1つ目の根っこがあります。
『どういう事か・・・ん~。』
コウジさんはそもそも、なぜ前の会社を辞められたんですか?
『成功者になる為です。』
その願望を思う前まで戻ってみましょう。会社を辞めた動機は?
『あ~思い出しました。拘束時間が長くて、家族の時間が取れるようにするためです。そして家族と自分の人生を切り開くためでした。』
そうでしたね。ではお聞きしますが、独立して家族の時間は増えましたか?
『もちろんです。四六時中一緒にいるわけですから!』
そこなんです!本当に、四六時中一緒にいたのでしょうか?
『はい。家にずっといましたよ。』
そうではないんです。コウジさんの心が家族と一緒にいたか?今を大切にしていたか?という事です。コウジさんは家で仕事をしているときに、どんなことを思っていましたか?
『絶対収入を稼ぐぞ!って思ってました。そして、日々の行動計画を練ってました。今、気を抜いたら来月どうなるかわからない。しばらくは気が抜けないって常に思ってました。』
コウジさんの気持ちや行動力には目を見張るものがあります。しかし、気をつけなければいけないのは、意識が今に定着していない事なんです。
『それってどういうことですか?』
人は今を生きているようで、今を生きていないんです。つまり、今この瞬間にも意識は違うところにいってしまっているのです。明日の仕事のこと、来月の売り上げのこと、先週のクレームのこと。どうですか?
『そういわれてみると確かに、意識が今にないですね。常にいろんなことを考えています。妻にも何度か指摘されました。コウジは話しているときに、いつも他のこと考えてるって!でも、妻から言われているときはハイハイっていう風にしか受け取れませんでした。』
奥さんは、コウジさんに大切なメッセージを伝えてくれていたのに気づけなかった。それは、どんな偉大なセミナー講師の言葉よりも重要なメッセージだったのに。
『そんな大げさな!』
いや、重大な機会損失です。それはこれからお話しましょう!なぜ奥さんからのメッセージを受け取れなかったと思いますか?
『そうですね~、妻の口癖だったからでしょうか。』
それなら、それが神川さんの口癖であったとしても、受け取れなかったと思いますか?
『間違いなく受け取ってますね。そう考えると、妻の言葉だったからですね。』
では、奥さんと神川さんで、何が違うのでしょうか?
『何が違うか・・・、ん~。』
実は何も違わないのですよ。そこにコウジさんが意味づけをしているだけなんです。まして神川さんより奥さんのほうが、コウジさんのことに関しては知っているハズですよね?
『まあ、そうですけど・・・。』
人は外からの情報ばかり求めて、目の前にある重要なメッセージを見落としているのです。その証拠に、何度も何度もコウジさんには気づくチャンスがあった訳ですからね?
『そうですけど、意識が今に定着していないと何がうまくいかないんでしょうか?』
人は意識が過去にいっている時は「ああしておけば良かった。あんな事言わなければ。」と悔いが生まれ、未来にいっている時は『もしうまくいかなかったらどうしよう?もし収入が作れなかったら?』というように不安が生まれます。
『確かにそうですね!』
いいですか?思いが現実を創るのですよ。そして、その思いというのは“今”の思いの連続の事なのです。
つまり、今に意識が定着していないというのは、思いも定着しないということです。それがどういうことだと思いますか?
『思いが叶わない…ということですか?』
今回の件で言えば、成功者になりたいという思い以外に、違う思いもありましたよね。 例えば家で仕事中に、奥さんにどんなことを思っていましたか?
『誰のために仕事してると思ってるんだ。協力するか仕事中は子供を連れてどこかに行っててくれ!って常々思ってました。どこかに行っててくれ?あ゛~っ!』
それだけじゃないですよね?来月の売り上げの不安、半年後の不安、1年後の不安が顔を出してくる事もありませんでしたか?
『あります。しょっちゅうです(苦笑)』
最近では、もしこのまま奥さんが戻ってこなかったら…、お子さんと二度と会えなくなってしまったら…。そういう思いも出てきてませんでしたか?それを現実に創り出したいですか?
『創り出したくないです。私、どうしたらこの不安から開放されますか?』
まずは今に意識を向けるのです。そして望まない思考や感情を手放します。
『望まない思考や感情とは?』
例えば、奥さんやお子さんは邪魔な存在ですか?
『いえ、一番大切な存在です。』
そうですよね。では邪魔されたと感じることやそれによって出てくるイライラは、コウジさんの望む幸せを創造するのに必要な材料ですか?
『必要ないです。』
だったらシンプルにその思考や感情を手放せばいいのです。
『思考や感情を手放すってどうすればいいんですか?』
分かりやすく言えば、その思考や感情を選択しないということです。
しかし、ここに大きな問題があります。この思考や感情は出そうと思って出したのではなく、つい出てきてしまったものではないですか?
『まさに。』
これはそういう回路がコウジさんの中に出来上がっていることを示しています。
この回路は、小さい頃から繰り返し出来事と思考と感情をセットにして年輪を重ねて定着させてきたものですから、手放しますって言えば選択しなくなるようなあまいものではありません。
『我慢すればいいってことでしょうか?』
我慢と手放すことは違います。我慢はその思考や感情を握ったまま出さないように押し込めることです。手放すとは握っているそのものを放すことです。
我慢は表面解決で、手放すは根本解決と言えばわかりやすいかもしれませんね。
『なるほど!いらない思考や感情は徹底的に手放していきたいです。』
それならまずは、思考や感情を徹底的に観察してください。
そして自分の望む未来を創り出さない無意識に出てくる恐れや心配などのネガティブな思考や感情を見つけ出すのです。そしてそれが自分の中にあったことを認め手放します。
望まない思考や感情を足掛かりに、コウジさんの人生の軸となっている回路を見つけ出すのです。
そうすると、なぜ今まで自分の現実が望むものと違ったのか?どこに間違いがあったのか?自分の人生のシナリオが見えてくるようになるのです。
『すごいですね。まだ取り組んでいないのに、言われていることが何となくわかる気がします。』
これからは「どうなりたいか?」「どうありたいか?」の想いに加え、「何のために?」という問いを持っておかれることをお勧めします。
『何のために…。家族と幸せになるために…でした。そのために家族を犠牲にしていたら、幸せな未来を作るといいながら自ら壊しているようなものですもんね。』
今なら、奥さんやお子さんと一緒に過ごしていた時間がどれほどコウジさんにとって重要だったか、理解できるでしょう?
『はい、痛感しています。いくら収入を作っても、一緒に喜んでくれる家族がいないのは幸せではありません。それに、いくら名声を得ることよりも、家で妻がおかえり!って迎えてくれる事の方が幸せです。』
人は今に意識が定着していないから、無意識に不安や後悔が出てくるのです。そして、まわりばかり気にして、人のライフスタイルを羨ましく思ったりするのです。
でも、意識を今のその瞬間だけに向け続けてみると、本当に大切なものが何かって事に気づくことが出来るものなんですよ。
『私は、お金・お金って何を得ようとしていたんだろう?って最近思ってました。そうしたら、家族で幸せになる為だったんですよね。
それなのに、今の幸せに意識を向けずに、未来にばかり意識が行ってしまい、妻や子供に意識が向いていませんでした。大切なことに気づかせて頂いてありがとうございます。』
違いますよ。それを、コウジさんに繰り返し伝えてくれていたのは誰でしたっけ?
『妻でしたね。・・・妻に会いたいです。』
コウジさん、有名な起業家や尊敬できる方がいるのは素晴らしいことです。
しかし、その方たちの言葉にばかり耳を傾けて、自分の意識や家族に対しての意識が、おろそかにならないように注意してくださいね。重要な事は全て目の前に用意されていますから!
『そうですね。意識を今に向けてみます。』
ビジネスでは成功者と呼ばれる人でも、家族関係はメチャクチャな人って実は凄く多いんです。
そういう人は、意識が外にばかり向いているから、仕事絡みの評価は高くても、家族などの親近者とはうまくいかない。
これは表面には出てこないので、見過ごしてしまいがちなのです。“成功者=幸せ”という思い込みは捨ててください。
コウジさんにとっての幸せは、コウジさんが何を選択し何を軸に生きるかということの中にあるものなのです。
『今は、よくわかる気がします。ビジネスで稼ぎたかったのは、お金を稼ぐことが幸せになることに直結していると思っていたからです。でも、ちがいますよね。』
コウジさんは、どう思いますか?
『幸せになる為の要素の1 つではあるかも知れませんが、お金が稼げても心が満たされなければ、幸せではありませんから!』
では、コウジさんにとっての幸せは何ですか?
『まずは、妻や子供に幸せを感じてもらうことです。妻や子供が幸せを感じてくれたら、私も幸せですから(笑)あっ、これって・・・もしかして、これを気づかせてくれるために今まで話をしてくれたんですか?』
コウジさんが自分で気づかれたんですよ。気づくことはとても重要なことです。自分で気づかないと変えることが出来ませんからね。
『本当ですね。自分の事って知っているようで、意外とわかってないなぁとは思っていましたけど、全然わかってなかったです。私、今日はこれで失礼させていただきます。妻もきっと不安な日々を送っていると思うんです。だから、急がないと!今日も本当にありがとうございました。』
こちらこそ!!
それでは、次の方カズヤさん、こんにちは!久しぶりですね。
『あの~やっぱりダメですね。お金持ちになりたい!毎月500万欲しい!と幾ら思っても心の中では、そんなうまい話・・・とか、俺じゃ無理?とか思ってしまうんです。イメージが沸かないというか、どうもしっくり来ないんですよね。』
欲しいvs無理 というシナリオがぶつかり合っているんですね。
では、カズヤさんが難しいと思う理由をひも解いていきましょう。今のままですと、こうしたいという思いに対して「難しいんじゃないか?」という、ネガティブな思いの方が強くないですか?
『圧倒的に強いです。』
カズヤさんがお金を稼ぐことが難しいと思う理由は何ですか?
『まず、今年新卒で入ったんですけど、給料が手取りで月20万いかない位です。友達で営業会社で月30万位もらってる人もいますけど、朝から夜遅くまで働き通しです。
他には、家の仕事の後を継いで40万位もらっている人もいますが、そういう現実を見るとやっぱりお金を稼ぐってカンタンじゃないなぁと。』
ではカズヤさんはどうして月500万欲しいのですか?
『いや、何となくです。自分の思いが現実を作るって聞いたので、思ってみようかな?と。』
なるほど!その素直さは素晴らしいですが、その意識が何を創りだすかご存知ですか?
『わかりません。』
カズヤさんは、500万誰かくれないか?って最初言われましたよね。その後に、そんなうまい話ないですよね?って覚えてますか?
『はい。』
カズヤさんは、どうしてあの時そういわれたのだと思いますか?
『特別な何かを持っていない私が、それだけのお金を稼ぐのは、簡単な話じゃないことくらいわかってます。苦労しなきゃ稼げないことも。』
そんなカズヤさんの心の声を代弁してみましょう。「お金を稼ぐのは簡単じゃない!でも思いが現実を作るって言うなら月500万稼いで証明してみろ!ほらみろ無理じゃないか! そんなうまい話があるわけない!」如何でしょうか?
『まあ、そんな感じですね。』
そして見事に、その現実を創造されていますよね。
『えっ?』
カズヤさんの思い通りになっている事に気づきませんか?
『えええ~それって、私が作ったことになるんですか?もしそうだとしたら、初めから500万入らないということもわかりきっていたことになるじゃないですか!!』
カズヤさんは、自分の思いが現実にならないことを証明するための現実を創造された。つまり、カズヤさんの思いは500万入らないようにしろ!と自らに指令を下したことになるわけですね。
『あんまり受け入れたくないですけど。でもね、うまくいかない想定をすることは私にとって保険のようなものなのです。どうせ無理だと思っていれば気が楽ですし、もしうまくいかなくても落胆したり深く傷つかなくて済むでしょ。』
それは、その願望が何がなんでも実現させたい願望ではなかったということです。
『う〜ん、確かにそうかもしれません。』
ちなみに、カズヤさんの言われていた保険を手放すことはできそうですか?
『それは難しいですね。過去にも信じて騙されたことが何回もあります。だから、どんなうまい話が来ても簡単には乗りません。』
カズヤさんは騙される体験を繰り返してこられたんですね。
『うまい話には裏がある。これは私にとっての教訓ですし、常識じゃないでしょうか。』
つまり?
『えっ?まさかそれも自分が作りだしているって言うんですか?』
その保険が「どうせ無理」というシナリオを作っているとしたら?
『では、私が騙されたというこれまでの体験も私が創り出したということですか?』
人は生まれながらにしてあるテーマを持って生まれてくると言われています。過去生という話を聞かれたことはありませんか?
『聞いたことはあります。』
私たち人間は、この肉体がすべてだと思いますか?
『それは思わないです。』
そうですよね。寝ている時にも夢の中でいろいろ体験したり、思考や感情、心や精神、魂など肉体以外の部分も含めてカズヤさんですよね。
しかし、やがてはこの肉体から離れる時がやってきます。その時、思考や感情、魂のカズヤさんも肉体と一緒に消滅してしまうと思いますか?
『消滅しないと思います。』
なぜそう思われるのですか?
『なんとなくですけど。』
そうですよね。なんとなくですが、理解している事ってあると思います。例えば、今世では体験した記憶がないのに、狭いところが怖いとか、高いところが怖いとか海が怖いとか聞いたことありませんか?
『あります。昔からなぜかわからないですけど、火が怖いんです。』
人は現在に至るまでに約50~300回の転生を繰り返して来ているそうです。そして、なぜだか理由のわからない恐れの原因は、過去それに関わる体験をしたときの記憶が断片的に蘇ったものだと考えられています。
『私がそんなに転生を繰り返して来ているのですか。何のために?』
自らの成長と、課題をクリアするためだと仮定してみましょうか。
『自らの成長と課題をクリアするため?』
ロールプレイングゲームをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。ドラクエなどロールプレイングゲームをやられたことはありますか?
『あります。』
※ロールプレイングゲームとは、仮想世界の主人公を自らがコントロールし、謎を解き、敵を倒して経験値を積むことで、物語の最終目的地までダンジョンを進めていくゲームのことです。それぞれの役割を持った仲間と協力しながら、最後のボスを倒すことでゲームクリアとなります。
クリアするまでには何度も強い敵に遭遇し、その度に経験値を積んでレベルを上げ、最終的には大ボスを倒すところまで行ってゲームを終えますよね。しかしその途中には、思わぬ強い敵が出てきてやられてしまうこともあります。いかがでしょうか?
『何度も経験しました。』
その度に、ゲームを辞めて最初からやり直しましたか?
『やられたところの続きから、続けました。』
まさに人生もそんな感じだと考えてみてください。
『つまり、自分が過去生でやり残したことの続きをやる為に生まれて来たと?』
そう仮説を立ててみると、これまでの人生に起こったあらゆる出来事に説明がつき始めるのです。
『私がどうせ無理だと、保険をかけてしまうこともですか?』
もちろんです。カズヤさんは先ほど、これまでに何回も騙されて痛い目にあったとおっしゃっていましたよね。
この繰り返される体験こそが、カズヤさんの課題がそこにあることを教えてくれているヒントなのです。
『誰が教えてくれているのですか?』
コントローラーのカズヤさんです。
『コントローラーの私?』
では引き続き、ロールプレイングゲームに例えて、シュミレーションしてみましょうか。
『お願いします。』
カズヤさんは主人公である勇者を操作しているコントローラーとしてあらゆる選択が可能です。
『私がコントローラーで勇者を操作しているわけですね』
その時、簡単に倒せる弱いキャラクターしかいない安住の場所に留まり、のんびりと過ごされることを選択しますか?
それとも多少強い敵がいる場所でも、より経験値を積んで勇者のレベルアップを図れる未知なる場所へ冒険していく事を選択しますか?
『冒険して経験を積んでいく事を選択します。』
なぜですか?
『そうしないと、ゲームが先に進められないし、面白くないからです。』
つまりそういうことなんです。カズヤさんが自分の決めてきた課題をクリアできるように、時には試練を与え、成長を見守り続けている存在がゲームと同じようにいると考えてみてください。
『本当ですか?』
ハイヤーセルフと言う言葉を聞いたことはありませんか?
『聞いたことはあります。』
それはまさにコントローラーのカズヤさんのことです。もしカズヤさんがコントローラーの立場だとしたら、何度言っても聞かないカズヤさんにどうやって気づかせますか?
『何度も見せて、気づかせようとするでしょうね。もしかして、それが繰り返し騙される体験をしているということなのでしょうか?』
その可能性はおおいにありえます。更に言いますと、気づかせようとしているのは、体験そのものではない場合が多いのです。
『体験そのものではない?』
体験を通して出てきた感情に手がかりが隠されているのです。ですから、騙されたと感じたときに出てきた感情にフォーカスしてみてください。どんな感情が出てきますか?
『怒りですね。』
他には?
『悲しみ』
他にもありますか?
『復讐ですね。許さない!!という気持ちです。』
他にはどうでしょうか?
『裏切り…。裏切り?』
何か反応しましたか?
『私、この裏切られるということが、本当に苦しいんです。』
ここに何かありそうですね?
『よくよく考えてみると、騙されるというよりも、裏切られるということに、私の感情が反応するあらゆる成分が凝縮されている気がするんです。』
そうです。そうやって手がかりを追っていくんです。小さいころにも、裏切られるという体験はありましたか?
『父に約束を破られることが何度もありました。プールに連れて行ってもらえる約束、プロ野球を見に連れて行ってもらえる約束、誕生日にゲームを買ってもらえる約束。ことごとく裏切られてきました。もう細かいことを挙げたらきりがありません。』
お父さん以外にはありませんでしたか?
『友達ともありました。遊ぶ約束をしていたのに、他の友達と約束してしまったから遊べなくなったとか。一緒に旅行に行く計画を立てていた友達にドタキャンされたりとか。
中学の頃、初めて付き合った彼女に、自分の友達と付き合うことにしたから別れようって言われたりとか。大人になってからも、友達がこまっているからというので、商品を買ってあげたのに、それっきり連絡が無くなったりとか。もう散々ですよ!!』
それは辛かったでしょうね。
『これらも自分が作ったって言われるんですよね。』
これは自分が自分の課題に気づかせるための出来事だったと考えてみてください。これからもその現実を創り続けていきたいですか?
『それは嫌です。』
本気ですか?
『これは本気です。まさか、これが変えられるっていうんですか?』
これをカズヤさんが作ってきたと認めることができるということは、同時に変えていくことが可能だということがわかりますか?
『でもこれまで刻まれてきた過去は変えようがないですよね。』
それも、変えられるとしたら?
『そんなこと出来るんですか?』
カズヤさんの無意識の思考に気づかなければ、変えることは難しいです。
でも、自分の発している無意識の思考や感情をよく観察し、どういう意識を発したことで、どのような作用が生じその現実が作り出されているのかを理解するようになると、何をどう変えていけばいいのかが見えてくる、イメージとしてはそんな感じです。
『それ、是非やってみたいです。』
では、一緒にやっていきましょう!!
では早速始めましょうか。まずカズヤさんは、どうなりたいですか?
『どうなりたい?う~ん、いきなり言われても…。』
まず最初に、自分がどうなりたいのか?それを明確にすることから始めていきます。カズヤさんの現実を創っているのは誰でしたっけ?
『私です。』
そうですね。つまり、カズヤさんがどうなりたいか?これからは何を選択するにも、そこから始めるようにしてください。
『わかりました。では、私は裏切られるというパターンを手放したいです。こんな感じでいいですか?』
それが叶ったらどんな気分ですか?
『それはもう!!呪縛から解放されたような感じになるんじゃないでしょうか。』
もっと具体化してみましょう。カズヤさんの人生から裏切りが消えるとどんな人生になりますか?
『信頼で結ばれますよね。心も安心して穏やかになれると思います。』
それを望みますか?
『もちろんです。でもそれが本当に出来るのかはまだ半信半疑です。』
半信半疑は今後の創造の材料に必要ですか?
『必要ありません。』
では、それも手放してしまいましょう。
『半信半疑を手放す?手放すってどうすればいいんでしょうか?』
カズヤさんの創造する材料に入れないということです。つまり、その選択をしないということです。
『それだけでいいんですか?』
いいですよ。
『それなら意外と簡単にできそうです。』
良かったです。では、『私は裏切られるというパターンを手放します。そして、信頼で結ばれた心も穏やかな幸せな日々を創造します。』とこれから毎日何度も真剣にアファーメーションしてください。
『アファーメーションって何ですか?』
アファーメーション(affirmation)とは、自分の望む状態、あり方、現実を繰り返し意図する事をいいます。
具体的には「こうありたい」「こうなりたい」という自分の内から出てくる願望を繰り返し自分の中で唱える事で、潜在意識に働きかけ、現実を創造する材料にしていくことです。
『わかりました。』
はい。まずはこれから1週間、毎日、何度も何度も繰り返しそのアファーメーションを唱えてください。
『はい、やってみます。』
そして半信半疑や裏切られたという認識が出てきても、その選択をしないでくださいね。
『わかりました。』
___1週間後
どうでしたか?
『ひどかったです。』
ひどかった?
『嘘ばっかりです。裏切られるというパターンを手放しますと何度もやったのに、毎日のように嫌なことばかり起こりました。』
例えば?
『友達に車を貸しました。すると車に傷がついてかえって来たんです。しかも、俺は知らないとシラを切るんです。ふざけんなと思い、もう二度と貸さないと言ってやりました。そうしたら、暴言を吐いて立ち去りました。』
そうでしたか。
『ひどくないですか?車貸してもらっておきながら、ありがとうじゃなくて、傷を返すんですからね。その上、暴言まで吐かれたんじゃ気持ちが収まりません。』
他にもありましたか?
『会社で昼休みにコンビニに買い物に行きました。その時、同僚にいま外出できないからソバかうどんでもいいから買ってきてと頼まれたんです。
しかしコンビニにはうどんもソバも売り切れで、カップラーメンじゃかわいそうだと思い、素麺があったので、素麺とおにぎりを買っていきました。すると、そんなの頼んでないだろ!!とキレられました。すごく不快でした。』
なるほど。
『だったら自分でいけばいいじゃないですか!!本当にムカつきました。』
辛かったですよね、わかります。
『そして昨日、車の保険屋さんから連絡があって、他人が運転してつけた傷は対象にならないと言われました。私が板金修理の代金負担するんですよ。考えられますか?』
ちなみにアファーメーションは続けてますか?
『いえ、もう効果がないので止めました。』
効果がない?
『だってそうじゃないですか。車貸して傷つけられて、お昼買って文句言われて、しまいには保険も使えないと。裏切られ放しですよ!!私はそんなの望んでいません。望んでいないことが起こるなんて、全く逆じゃないですか!!』
自分の望む現実を創ることに半信半疑になりませんでしたか?
『なりますよ。誰だってなるでしょ、こんなことばかり起これば!』
それは誰が創られたんでしたっけ?
『私ではないです。私はそれを望んでいませんでしたから!』
ちょっと怒りが収まらない感じですかね。
『…すいません。』
何が起こっているのか、私の感じたことをお伝えしてもよろしいですか?
『…どうぞ。』
これもすべてカズヤさんが創られています。
『そう言われると思ってました。ではなぜ、あんなにアファーメーションしたのに、望まない現実が起こったのですか?』
あんなにとはどの位でしょうか?
『毎日何度も繰り返しました。』
具体的には1回どのくらいの時間を掛けましたか?それを1日に何回位やりましたか?
『正確ではないですが、1回30秒位でしょうか。それを1日に30~40回はやってると思います。』
頑張りましたね。
『それなのにこの結果ですよ。』
ちなみに、1日は何分あると思いますか?
『1時間が60分で…1日1440分ですかね。』
その内の何パーセントぐらいアファーメーションしたと思われますか?
『そんなの数えられません。』
ざっと計算すると、40回×30秒/回ですから 1日20分です。つまり、カズヤさんは1日のうちの約1.4%の時間をかけてアファーメーションされたことになります。
これを聞いてどう思われますか?
『どうって言われても、そうなのかって感じです。』
繰り返しますが、カズヤさんの現実を創っているのはカズヤさんです。そしてカズヤさんの意識は24時間働き続けています。つまり、残りの98.6%の意識は何を創っていたと思いますか?
『えええっ?と言うことは、24時間アファーメーションし続けろってことですか?そんなの出来る訳ないじゃないですか。』
そうは言ってません。これは、カズヤさんが自分がこんなにやったのにと認識したものがどの程度のものなのかを客観的に理解してもらうために挙げた数字です。
『それを見れば全然やってないってことになりますよね。』
そこに気づくことが大切なんです。私たちは、こんなにやったのに!と思いがちですが、それも自分の認識できる範囲の思い込みでしかないのです。
『わかりました。でも、裏切られるような現実が繰り返されたのはなぜなのですか?』
ではまず、カズヤさんが裏切られたと感じたシチュエーションを展開してみましょうか?
『お願いします。』
まずお友達に車を貸して、帰ってきたときに傷がついていた。それを見て、お友達に言うとシラを切られた。
ふざけんなと思い、もう二度と貸さないと言ったら暴言が返ってきたと、こんな感じですね。車の傷ですが、いつ気づかれたのですか?
『返してもらった翌日です。買い物に行ったときに、バンパーがへこんでいることに気づきました。』
では、お友達以外の可能性も考えられるわけですね。
『それはないと思います。家の駐車場から、買い物に行って駐車場に止めていただけですから。』
駐車場でぶつけられていた可能性は?
『ゼロではないですけど…。』
ゼロではないんですね。もしお友達が本当にやっていなかった場合、お友達の立場からすると、どんな思いでしょうかね?
『それは言いがかりをつけられたと思うかもしれませんね』
立場が逆転してしまいますね。
『えええ!!』
そして次、同僚にお昼ご飯を頼まれて、頼まれたものと違うものを買ってきた。すると、そんなの頼んでないだろ!!とキレらた。
『はい。』
例えばカズヤさん、ネットで商品を注文して、頼んだものと違うものが届いてこれでいいですか?と聞かれたら、なんと思いますか?
『そんなの頼んでないだろ!!って、あれ?でも私はネット販売じゃないですし、好意でやったことなんですよ。』
自分を弁護する方に進んでしまうと出来事の本質が分からなくなりますよ。
『わかりました。確かに同僚の反応は頼んでないだろ!!ってなりますよね。』
では、その現実を作ったのは誰でしょう?
『私ですか。はぁ~~~~~~~~。』
そこで意気消沈しないでください。抜け出したいんですよね?
『そうですけど…。ちょっといま気分ではないです。』
気分ではない?では『私は裏切られるというパターンを手放します』というアファーメーションは継続してやっていかれますか?
『ちょっと休憩させてください。』
もちろん、結構ですよ。
『今回の一連を自分の中で振り返ってみます。』
ぜひ、そうしてみてください。
カズヤさん、いかがでしたか?
『なかなかうまくいきません。あれから再びアファーメーションを続けましたが『私は裏切られるというパターンを手放します』とやっても、今回のこともあって【半信半疑】【どうせ無理】という気持ちが膨らんで気持ちがうまく乗らないのです。』
諦めますか?
『諦めません!!私はどうしても裏切られるというパターンから抜け出したいです。』
分かりました!では第一段階として心のセキュリティを導入してみましょうか。
『心のセキュリティ?なんですかそれ。』
これまで意識的に『私は裏切られるというパターンを手放します』という創造の種を蒔いてきました。その時に【半信半疑】【どうせ無理】というこれまでの保険の役割をしていた種も一緒にまかれていたことに気づきましたか?
『思わないようにしていたんですけど。』
TV・新聞・インターネットなどあらゆる情報が日々カズヤさんの元に届きますよね。その内容の中に【半信半疑】【どうせ無理】を認識させるものがありませんでしたか?
『よく見かけます。』
これはどういうことかと言いますと、例えば、欲しいなぁと興味をもった車や時計、バックなど、全く同じものをいろいろな所で頻繁に見かけるようになった経験ってありますよね。
『あります。スカイラインGT-Rにいつかは乗りたいと憧れるようになってからよく見かけるようになりました。』
これは強く意識することで、情報をキャッチできるように自ら働きかけているのです。
同じように【半信半疑】【どうせ無理】というカズヤさんに染みついた保険が呼び水となって、それを認識させる現実をカズヤさんの目の前にいまも用意し続けるのです。
その時に無意識でいると、【半信半疑】【どうせ無理】を再び積み上げてしまうのです。
『そうか、それでTV・新聞・インターネットを見ないようにするためのセキュリティですか。』
見ないことは1つの対策にしかなりません。もしカズヤさんが見なくても、世の中の多くの人がそれを見ますよね?
『そうですね。』
その人たちの無意識の領域にもこの種は蒔かれているのです。そして映像を通して朝から晩まで繰り返し流されますよね。
何度も同じ情報を繰り返されることでそれがインプットされ、その意識があらゆる場所にばらまかれる。
ですから、子供が誘拐されたとか、動物虐待とか、暴力問題が報じられるとしばらく同じような事件や事故が日本各地で起こることに気づきませんか?
『それを自分の無意識の世界に反映させてしまったということでしょうか。』
そう考えてみてください。この世界ではネガティブなことは現実になるのが早いのです。
『なぜですか?』
「やだね~、怖いね~」に葛藤がないのです。ストレートな想い。だから、ネガティブなことは実現されるまでのスピードが速いのです。
『確かに!!こうなったらイヤだな~と思っていることってすんなり叶ってしまいますね。』
社内で皆が当たり前に話していることもすごく重要です。影響しあいますからね。
『それはマズイですよ。だってネガティブな話って沢山ありますよ。営業先でもそう。トラブルやクレームの相談もよく受けますし。これって、TVつけなければいいとか、そんなレベルの話じゃないですよね。』
どうすればいいと思いますか?
『山にこもる!!』
いいですよ、やってみましょうか。
『うそです、無理です。』
昔の人はそうやって修行に励んでいましたよね。少なくはなりましたが今もいらっしゃいます。
『それはちょっと厳しいですね。』
そこで使うのが心のセキュリティ。
『なるほど!!心を閉ざせと?』
違いますよ、それは防御です。防御というのは『守る』という意識を発しているのがわかりますよね。二元性の世界で守るは、同時に攻撃を創りだしてしまうのです。
『どういうことですか?』
責める人がいなければ、守りようがないですよね。つまり攻撃してくれる相手が必要。だから、責める人を作り出すように自分の意識下にプログラミングすることになっているのです。
『嫌ですね、それは。』
ちょっと話がズレてしまうからこの話はまた今度にしましょう。心のセキュリティとは、自分が無意識に何でも受け取ってしまわないように、意識的に自分の中に門番を立てることです。
『自分の中に門番を立てる?』
入ってくる情報を観察するもう一人の自分を自分の中に立てるとイメージするといいですよ。そしてこれは入ってきてもいいですよ。これは入れません。という感じで無防備に何でも取り入れるのではなく観察するのです。
『なるほど、それでセキュリティかぁ。パソコンと同じですね。』
パソコンもセキュリティ入れないとどうなりますか?
『自分の望んでいないことが沢山起こります。個人情報の漏えいや架空請求、勝手にパソコンの中身が書き換えられたり、パソコンが壊れたり。』
ではカズヤさんの中にセキュリティは入ってますか?
『怖いなぁ。入ってないですよ、何にも!!』
ですから人をコントロールすることってそんなに難しいことではないのです。
『みんなセキュリティが入っていないからですか?』
そういうことです。だからネガティブウィルスが蔓延してますよね?
『その為のセキュリティかぁ。』
家にも鍵というセキュリティをかけますし、銀行のカードにも暗証番号というセキュリティをかける。車にもパソコンにも大切なものにはセキュリティかけます。そうやってみんなあらゆるものにセキュリティをかけてる。もしかけなければ?
『守れないし保てない。』
ここで改めてよく考えてみてください!!カズヤさんの現実を創っているのは?
『自分の思考です。』
その現実を創りだす大元に肝心のセキュリティが入っていなければどうなると思いますか?
『ネガティブを取り込んだり、不安や恐れを創り出して、自分の望まない現実を創り出してしまうということか…。』
いま自分の望む人生を創るためにアファーメーションを始めました。それをやり続けることは欠かせないのですが、同時にセキュリティをかけて新しく入ってくるものに関して1つ1つ丁寧に観察し、意識的に受け取る必要があるということなのです。
『意識的に受け取る…。』
そうすると自然と意識的に生きることができるようになっていきますよ。
『意識的に生きる。考えたこともなかったです。目の前の現実を見て、それに対応するように生きることしか知らなかったですから。』
皆そうだと思いますよ。今日からそれを意識しながら日々を観察してみてください。
どうでしたか?
『【手放す=選択しない】ということが今の私にとってどれほど難しいことなのかよくわかりました。半信半疑を手放すには選択をしないことだと聞いて、なんだ選択しないだけでいいのか!と最初は思ってました。でもそれは違いました。』
はい。どのようなことに気づきましたか?
『心のセキュリティを導入したことで、自分の意識がどのように動くのかも観察するようになりました。すると半信半疑を選択する間もなく、スムーズに取り込んでしまっていることに気づいたのです。そこで半信半疑のモードに入ることを選択しないようにしました。』
素晴らしいです。
『心のセキュリティは入ってくる情報をフィルタリングするだけでなく、自分が無意識に発するものまで気づくことができるんですね。』
その通りです。自分が無意識に発している中に、沢山の望まないことが含まれていることに気づきましたよね?
『やっぱりなぁとか、そうは言ってもとか、気がつくとできないことやうまくいかないことを前提とした意識を発していたので、その度に、あああこうやって無意識に半信半疑や裏切られるを積み上げてきたんだなぁと。ようやく言われていたことの意味を理解しました。』
よかったです。そこに気づくと気づかないとでは大きな違いですよ。自分が現実を創っていると何度聞くよりも、自らの体験を通してそういうことか!と気づくことの方が何倍もパワフルですから。
『ハイヤーセルフはこれを私に気づかせるために起こしていたのではないかと思いました。』
なるほど!ちなみに、カズヤさんはなぜそう思われたのですか?
『今回の一連も全て自分が創ったと言われたじゃないですか。だとしたらいったい何のために?と思ったんです。そうすると、自分に気づかせるために…という結論が先に浮かんだんです。そこで一連のプロセスを振り返ってみました。』
いい問いかけですね。詳しく説明していただけますか?
『まず、友達に車を貸す時点で、嫌な予感がしてたんです。ちゃんと無事に戻ってくるかなぁと。』
すでに半信半疑が出ていたわけですね。
『まずそこを見逃しました。全く気づきませんでした。そして車の傷をみて、やっぱり!!と思いました。』
見事に創造されたわけですね。
『はい。確かに私が創ってました。でもそれを認めたくなかった。だって、自分の車がぶつけられたわけですよ。それを自分が創ったと認めてしまったら、相手を責められないじゃないですか。』
そうですね。確かに被害者であることの方が何かと都合がいい世の中ですからね。
『自分が車を貸した側という優の立場からでしか物事が見えていませんでした。だから、自然に被害者になって責めることができたわけですが、そうじゃない可能性があるなんて見方には考えも及びませんでした。そして気づいたことがあったんです。
被害者は、被害を受けたと相手を責めることを正当化しますが、相手を責めるという点においては加害者でもあるわけですよね。今回の一連で、被害者も加害者もどちらの立場をとっても結果的に幸せにはなれないことに気づきました。』
おっしゃるとおり!!
『だから被害者になることも、加害者になることも選択しないと決めました。そして自分が創ったものだと認識することで、自分の発するものに責任を持つことの大切さを学びました。自分が創るなら、もうこんな現実を創り出したくないですからね。』
そうですね。
『そして友達のところに行きました。あのあと気になってたもので。』
素晴らしい行動力ですね。
『事情を話すと、友達は車を貸してもらったことをすごく感謝していて、返す前に洗車してピカピカに磨いて届けたのだそうです。そしてその翌日、身に覚えのない話に頭にきてしまったのだと。』
友達の立場からすれば、カズヤさんが言いがかりをつけた加害者だったということなんですね。
『もう本当に笑えてきました。友達ともじっくり話ができて、より信頼が増した気がします。』
良かったですね。
『それと、このことに気づいてから「裏切られるというパターンを手放します』とアファーメーションをしているときに、なぜかこれまでよりもしっくりくるんです。』
カズヤさんはご自分で気づかれ、次のステージに自ら足を進められたからですよ。
『次のステージ?』
自分の望まないものを手放すということは、それを選択しないことだお伝えしましたよね。
『はい。』
選択しない代わりに、カズヤさんはあるものをそこに充填しました。気づきました?
『気づいていないです。』
自分の意識に責任を持つと言われましたよね。そうやって回路を書き換えたのです。
『確かにそうです。あれ以来、自分が創りだしているという認識が強くなり、外のせいにしなくなりつつあります。』
自分の意識に責任を持つから外のせいにしなくなり、自分の中で繰り返されてきた回路に目がいくようになる。そしてその回路を書き換えるから望む現実を創造していくことができるようになるのです。
『自分の発することに責任を持つってアファーメーションに加えたとき、凄いこと言ってるなぁと自分でも思いました。』
いま、どんな気分ですか?
『何と言葉にしていいのかわかりませんが、身体が振動している感じで、ワクワクする気持ちが内側から湧き上がってきます。とても幸せで楽しいです。でも何かものを得たときの喜びや、幸せの感覚とはまた違った充足感を感じますね。』
それが大切なことに気づいた時や何かを悟ったとき、ハイヤーセルフと繋がれた時などに身体が反応するサインだと考えられています。
いったん、気づきのモードに入っていくと、そこから連鎖が始まり、いままで見過ごしてきた何気ない日常の一コマにまで焦点が当たるようになっていきます。今回、それを体験されましたよね。
『はい。』
では改めてカズヤさんが今回気づかれた事を一緒に振り返ってみましょうか。
『おねがいします。』
まず、無意識の時に半信半疑を創造の材料に入れていたことに気づきましたね。そして?
『この一連が自分に気づかせるために起こっていることに気づき、自分が創っていた現実であることに気づき、自分の思い込みのパターンに気づき、被害者と加害者のどちらの立場をとっても幸せになれないことに気づき、自分の発している意識に責任を持つことの大切さを知りました。』
これが「私は裏切られるというパターンを手放します」とアファーメーションを始められてから起こった変化ですけど、客観的に見ていかがですか?
『始めてからたった数週間ですからね。改めてすごい成果だと思います。』
自分の発している意識に気づくこと、そして発する意識に責任を持つこと。受け取る情報も十分に吟味して必要なものを選択すること、その為に心のセキュリティは欠かせません。
そして、自らの望まない現実を創造する材料となるネガティブを解放していくこと。これが望む現実を創造していく第一段階です。
『こうして順を追って体験し、それをナビゲートしてもらえたことで、幸せも不幸せも自分が創ってきたことが良くわかりました。これから自分の望む現実を創っていける手ごたえを感じ始めています。』
良かったです。では、そろそろ望む現実を作っていく実践ステージへと移っていきましょうか?
『アファーメーションと心のセキュリティを教えてもらって、まだ先があるんですか?』
アファーメーションや心にセキュリティを入れることは、望む人生を作るための入り口です。ここからがカズヤさんの望む現実を作り出していく本番だと考えてください。
『とても興味があります。望む現実を作る実践ステージでは何をするのか教えてください!!』
ブループリントの書き換えです。
『ブループリントって何ですか?』
私たちは生まれながらにして「あるテーマ」を持って生まれてくるという話をしたのを覚えていますか?
『輪廻の目的を、ロールプレイングゲームの例えで話していただいた時のことですよね。』
そうです。
自らの成長と課題をクリアするために決めてきた今世のテーマ、それが記されたものを「ブループリント(人生の設計図)」と呼んでいます。
『それって私にもあるんですか?』
もちろんです。そしてブループリントの中身も存在も明かされないまま人生はスタートします。
『それは何故ですか?』
ドッキリと同じでネタバレしていたら、喜びや発見、悲しみや驚きなど、リアルに体験できなくなってしまいますからね。
『確かに。』
ところで“カズヤさんのブループリントの中身”を知りたくはありませんか?
『はい!?ちょっと待ってください。今、全て知っていたらリアル体験できなくなってしまうから、明かされていないと言われましたよね?』
そうです。でもそれは、生まれてから20歳くらいまでのお話なのです。そこから先はブループリントに気づき、ブループリントの初期設定を書き換えることを目的としたステージに切り替わっていきます。
『ブループリントは書き換えられるのですか?』
はい。そのために、カズヤさんの人生があると言っても過言ではありません。
『どういうことですか?』
私たちが生まれてくる前に決めて来たブループリントには、ある一定の特徴があります。それは「ネガティブな設定である」ということです。
『それは、なぜですか?』
もし仮にカズヤさんが順風満帆で何も困らない設定に生まれて来たとしましょう。全て思うがまま。お金も時間も人もカズヤさんの思い通り。
その設定で「裏切られた」として、今世で繰り返してきたような精神的なダメージを体験できると思いますか?
『できませんね。気にも留めないと思います。』
それだと、この現実をなんとかしたいという衝動が生まれないのわかりますよね。その衝動が課題克服にとって欠かすことのできない原動力なのです。
つまり今世クリアするために設定してきた課題の1つは、カズヤさんであれば「裏切られること」のようにネガティブと決まっています。
ではこの「裏切られる」という課題をクリアしたとすると、どんな未来がカズヤさんに待っていると思いますか?
『まだ、ちょっと想像つかないですね。』
シンプルに考えてみましょう。裏切りの反対は何でしょうね?
『信頼・誠実・繋がり・友情・愛とかになるのでしょうか…。』
それってカズヤさんが心から求めているものではなかったですか?
『あああっ!そうでした。』
つまり、カズヤさんは今世、裏切られるという課題をクリアするということは、「信頼・誠実・繋がり・友情・愛」というギフトを受け取ることができるということです。
『えーっ、本当ですか!。それは凄いことです。うわっ、もう鳥肌が立ってます。』
そのために、生まれてきたとしたら?
『あれ?何か繋がってきたぞ・・・』
いいですね。
では違う角度からもみてみましょうか。もしお父さんが、プールにも野球にも、約束通り連れていってくれてたとしたら?誕生日に、ゲームも買ってくれたとしたら?彼女が友達の元に行かず、カズヤさんの元にいてくれたとしたら?
カズヤさんの中に「裏切られることへの恐れや怒り」は創り出されたでしょうか?
『・・・ということは、父も彼女も、僕の課題の設定どおりに演出してくれたってことですか?』
もしそうだとしたら?
『恨むどころの話ではないですね。その時は苦しかったし辛かったけど…』
そうなんです。真理に近付きカラクリが見えてくると、過去どんな辛い体験をさせられた相手であろうと、心から感謝の気持ちで寄り添えるようになっていくのです。
『悪くしか思えないですよ、普通に考えたら。』
この分離の世界では、どちらかが被害者でどちらかが加害者という考え方が軸にあります。
だから偏った見方で、どちらが悪いのか?というやりとりを繰り返して来たわけですが、これをご覧ください。
『…確かにそうですね。』
だから復讐が生まれる。決して、めでたしめでたしにならない話ですね。
『これが争いの絶えない世界の本質かぁ。』
つまり、この分離の世界の考え方では、本当の幸せは一向に得られないのです。しかし、その悪と感じていたことすらも包み込むことが出来たとき、カズヤさんの現実は統合されます。
『統合されると、どうなるのですか?』
カズヤさんが先ほど感じた「信頼・誠実・繋がり・友情・愛」が軸となり、「疑い」や「裏切り」と無縁の世界が作り出されるということになりますね。
『夢のような話ですね。ぜひとも実現させたいです。でも私だけが統合されたとしても、現実は変わるのですか?』
鋭い質問ですねー。変わりますよ。その仕組みについては、また別の機会でお話ししましょう。
『すごいワクワクします。』
その全体を理解するためにブループリントを解読する必要があり、ブループリントを書き換えることで、生まれてきた目的をクリアする。
その意味が見えてきましたか?
『はい。見えてきました。』
改めてお聞きしますが、カズヤさんは、ブループリントを知りたいですか?
『もちろんです!もしかして私のブループリントを教えてくれるんですか?』
カズヤさんご自身でブループリントを解読し、書き換える方法を教えています。
『えええ!?あるんですか?そんな方法が…。』
ブループリントの解読と書き換えは、想像を超えるインパクトがありますよ。
映画も監督の意向でシナリオが書き換えられたら、その先の展開も変わりますよね。それをイメージしてもらうとわかりやすいです。
『それは誰にでもできるのですか?』
受け取る準備が整っている人であれば、誰にでもできるようにノウハウ化してあります。
『私は、受け取る準備ができているのでしょうか?』
その辺りの確認は、ブループリントの書換についてのセミナーを開催していますので、そこに参加されて、ご自身で確認されるのがいいと思います。
このセミナーに参加することで
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POINT!!
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