望む人生の作り方ダイアローグ

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jmc

世代を超えた親子のシンクロ

次の方サトミさん、こんにちは!先日の課題は実行されましたか?

 

『はい。』

 

暗い顔をしていますがどうしましたか?

 

『実は・・・、メモしてきたんですが、恥ずかしくてお見せできません。』

 

やっぱり、そうでしたか。

 

『やっぱりとはどう言う事ですか?』

 

サトミさんがお父さんに対して思っていた事を、そのままお子さんに指摘されたんじゃないですか?

 

『どうしてわかるんですか?』

 

人生の課題とはそういうカタチで教えてくれるものだからです。サトミさんは、お子さん達の気持ちを汲んであげてなかったという自覚はありましたか?

 

『無かったです。子供達に指摘されてそんな風に思ってたのかと初めて気づきました。』

 

どんなことを言われたんですか?よろしければお聞かせください。

 

『最初に、お母さんは頭ごなしに私の事を否定すると娘に言われました。下の息子も横でうなずいてました。』

 

なるほど。他には?

 

『娘が欲しいものを買うとき、必ず嫌味を言ってくると言われました。』

 

他には?

 

『言ったことも3日坊主で直ぐやらなくなると言われました。』

 

例えば?

 

『ダイエットすると宣言しても、直ぐにやめてしまったり、本を読み始めても途中で読まなくなることが多いとか、習い事も続かないとか・・・』

 

子供ってよく見ていますよね。

 

『今回改めてそう思いました。後、いつも子供扱いすると息子に言われました。人から物をもらった時とか、ついクセで何て言うの?って子供に言っちゃうんです。ありがとうって言おうと思っているときに言われると、言う気がなくなっちゃうみたいで!』

 

他には?

 

『いっつも文句いったり、怒っているって。本当はそんなこと無いんですよ!たくさん褒めてるんですから!あとですね、早くかたずけなさい!早くお風呂入りなさい!早く勉強しなさい!・・・。そう言う風に早く早くってせかされるのが嫌だって言われました。』

 

他にありますか?

 

『細かいことなんですけどいいですか?』

 

もちろん。

 

『娘の好きな子を聞いたとき、その子のお母さんにそれを言っちゃったんですよ。それから、お母さんに相談するのはやめようと決めたらしいです。』

 

なるほど。他にもありますか?

 

『何だか話していて惨めになるだけなんですが・・・』

 

ではそろそろ始めましょうか。お子さん達の話を聞いてどう思いましたか?

 

『もうショックで・・・、悲しくなりました。そんな母親なのか、と。』

 

その時どういう気持ちになりましたか?

 

『私が掃除や洗濯、ごはんの支度に洗い物、お弁当まで作ってあげているんだから、あなた達は、不自由なく生活できてるんでしょ!って言いたくなりました。』

 

普段ならどうしてますか?

 

『今回は絶対に怒らないという約束だったので、何も言いませんでしたが、冗談じゃない!って、それなら自分でやりなさい!って言ってましたね、きっと。』

 

なるほど。それを言うのを我慢できたんですね。

 

『だってそういう約束でしたから!でも何で、こんな課題を出されたんですか?理由を説明してください。』

 

そうでしたね。まずサトミさんは、お父さんに頭ごなしに言われるのが嫌だったんですよね?そんなお父さんに対してビクビクしていましたよね?

 

『子供たちは私に対してビクビクはしていませんよ!それに、私のほうが父よりも子供たちの話を受け入れてます。』

 

そうかも知れませんね。では、それに対してお子さんには何と言われたんですか?

 

『お母さんはいつも頭ごなしに言うって!でもね、おじいちゃんの方がお母さんよりずっと厳しかったって子供たちに言ったんですよ。』

 

それに対してお子さん達は何か言われましたか?

 

『おじいちゃんの方がお母さんよりも話をちゃんと聞いてくれるし、頭ごなしには言わない、って。それにおじいちゃんは怖くないって。』

 

それを聞いてどう思いましたか?

 

『そりゃ、孫に対してだから責任が無いのよ!って思いました。確かに父は子供たちに対してはとてもいいおじいちゃんなんです。丸くなったというか・・・。』

 

なるほど。あと、サトミさんはお兄さんと比較されるのが非常に辛かったと言われていましたが、お子さん達から比較されているのが嫌だとは言われませんでしたか?

 

『娘に言われました。娘の友達のミサちゃんと比較されるのが凄くいやだと。そんなつもり全然無いんですけどね。』

 

そういうものなんですね。言っている側はそんなつもりが無くても、言われた側は非常に傷ついていたって言うことですよね。それについてはお子さんに何か言われましたか?

 

『お母さんは別に比較するつもりで言ったんじゃないのよ?って言いました。』

 

それに対してお子さんの反応は?

 

『はぁって感じでした。』

 

サトミさんはその時どうしましたか?

 

『どう?って聞いてただけですよ?』

 

サトミさんは子供の頃に、お兄さんと比較されたり、認めてもらえなくてお父さんに対してどういう気持ちが出てきたんでしたっけ?

 

『くやしさとか憎しみですね。』

 

今の娘さんの状況とかぶるものがないですか?

 

『はっ?そうか~!そういうことなのか~。』

 

そうなんです。自分の事とシンクロさせるとよくわかりますよね?

 

『どうすればいいんでしょう?このままだと子供たちとの溝が広がっていくような気がします。』

 

サトミさんは、その時、お父さんにどうして欲しかったですか?

 

『認めてるよって、言って欲しかったです。そして、お前にはお前のいいところがあるんだって!いつもお前の事を見てるよ!って言って欲しかったです。。』

 

サトミさん、お子さん達と直接向き合った方が良さそうですね。

 

『私もそう思います。これから、子供たちと話してみます。』

 

そうですか。それなら、また1つ課題をお出ししますね。

 

サトミさんがお子さん達に対して認めている点を出来るだけ詳しく箇条書きで書き出して下さい。そして、その内容をじっくり読み返しながら、そのシーンを思い浮かべてください。その後で、お子さん達と向き合ってみてください。

 

『わかりました。やってみます。』

 

サトミさんは素晴らしいお母さんですよ!自信を持ってください。

 

『ありがとうございます。』

jmc

収入を稼げない旦那はサイテー

それでは次の方どうぞ。コウジさん、いかがでしたか?

 

『あれから、よく考えたんです。そうしたら自分の思いが、あいまいなことに気づきました。』

 

そうですか。他にも気づいたことはありましたか?

 

『、、自分の思いに矛盾があると気づきました。ビジネス界でいくら有名でも、街を歩いて皆が気づくような経営者は、TVに出るような有名人ですよね。その方たちが3億円程度な訳がないですね!』

 

確かにそうかもしれませんね。他にも気づいたことはありましたか?

 

『自分の思いが自分が思っていたほど明確になってないことに気づきました。』

 

それは、素晴らしい気づきですね!では、コウジさんの願望は明確になりましたか?

 

『はい。その前に・・・、成功者とは何か?って聞かれましたよね。あの時、実はドキッとしたんです。』

 

願望が成功者になる事だと言うことは何も問題がなかったんです。

 

それより、コウジさんにとって成功者がどういうものか明確になっていなかったことに意識を向けてもらえたらと思ったのです。

 

『それで、繰り返し質問されてたんですよね?』

 

そのことには気づかれましたか?

 

『はい、おかげ様で。ところで私の願望ですが、神川さんのような成功者になりたい。というのであれば、明確になっているでしょうか?』

 

コウジさんは、どう思われるんですか?

 

『私は、神川さんのセミナーに参加して、感銘を受けました。なので、私も神川さんのような成功者になりたいって思ったんです。だから明確だと思います。』

 

そうですか。それでは神川さんと同じようになりたいと・・・。

 

『はい。神川さんのように、お金を稼ぎ、人からも慕われていて、それで、全国を飛びまわって・・・。それなら、いくら忙しくても私は幸せだと思います。』

 

なるほど。コウジさんは、幸せなのですね?それでは、ご家族も幸せですか?

 

『収入が沢山入っていれば、妻も文句を言わなくなると思います。』

 

そうなんですか?

 

『最近、収入が途絶えていて、妻が生活をどうするの?とうるさいんですよ!そして口癖のように、収入を稼げない旦那はサイテーだって。それでよくケンカになるんです。もうコリゴリです。』

 

それで、収入を稼げばケンカにならないと思ったのですね?

 

『お金だけではないと思うんですけど、最近のケンカの殆どが収入がらみですからね。』

 

わかりました。ではコウジさんは、神川さんと同じような成功者になりたいのですね。

 

『はい。でもまずは、月30万位の収入をつくって、一歩いっぽ進んで行こうと思います。大切な事に気づかせて頂き、ありがとうございました。』

 

コウジさんは願望を実現できると思いますか?

 

『できると思います、見ていてください!』

jmc

子どもは私の鏡であり教師です

それでは次の方、サトミさんどうぞ! その後どうでしたか?

 

『すいません。私・・・。』

 

お子さんと話せたのですね。

 

『子供に言ったんです。知らずにあなた達を傷つけていた事を許してっ欲しいって。娘には、最後まで話を聞かずに、頭ごなしに否定してたことを謝りました。そして、これからはあなたの気持ちになって一緒に考えるって伝えました。』

 

娘さんは何て言ってましたか?

 

『眼を丸くしながら、ありがとう・・・少し顔がひきつってました。』

 

いきなりでビックリしたんでしょう。

 

『あと、娘の好きな子のお母さんに言ってしまったことも謝りました。あと、早く早くとせかすこともしないと約束しました。』

 

娘さんは何と?

 

『過去の事だしもういいよ!って・・・最近お母さん変だよ?どうしたの?って逆に心配されちゃいました。』

 

そうですか。他にはありますか?

 

『娘に、私がおじいちゃんとの間にできたわだかまりの原因を話しました。自分が子供たちに同じ事をしていた事に気づいた事を伝えたんです。』

 

娘さんは何か言われましたか?

 

『黙って聞いてました。』

 

そうですか・・・。

 

『私は娘に、あなたは家族に対しての優しさや思いやりがあるところが大好きって伝えました。他にも、部活も朝早くから頑張ってレギュラー取れるようになったこと、友達とも元気よく遊んでいること。

 

電車で買い物に行ったときに、目の前のお年寄りの人に席を譲る優しさや、いじめている子をみて、やめなよって言える勇気。おじいちゃん、おばあちゃんの誕生日に手紙を送ってあげたり。

 

お母さんの具合が悪いとき、わからないながらにおかゆを作ってくれたこと!あの時は涙が出るほど嬉しかった。あなたのいいところは幾ら伝えても伝えきれない・・・って言いました。』

 

ほぉ。

 

『そうしたら娘も泣きながら、この前は言い過ぎてごめんなさいって。あの後、結構気にしてたみたいです。

 

それで、前はお母さんの嫌なところだけ言ったから、今度はいいところだけ言わせてって。』

 

ほ〜

 

『ちょっと恥ずかしいんですけど・・・』

 

ぜひ聞かせてください。

 

『いつも部屋を綺麗にしてくれてるって。お友達の家とか行くと散らかっている家も多いらしく、それを見る度うちはお母さんのお蔭だなって。

 

あと、いつも手作りのお弁当でみんなからは羨ましいって言われるって。他にも、私が頑張ってるところを認めてくれるし、素直だし、おっちょこちょいだし、よく笑ってるし、楽しいし、だから私はお母さんが大好き。って』

 

それを聞いてどう思いましたか?

 

『最初は少し照れくさかったです。けど・・・すごく感動しました。こんな感動は、はじめてかもしれません。娘と初めて心で繋がれた気がして、、気がつけば、私も泣いていました。』

 

良かったですね~。息子さんとは?

 

『息子とはまだ、、これからです。でも必ず話します。』

 

今回の件で、サトミさんは何を学びましたか?

 

『いつまでも子供だと思っていたら気がつけば1人立ちしているんだなと思いましたね。子供だからという考えは間違いであることに気付きました。子供は、私の鏡であり、教師です。』

 

その通りですね。子供を子供と思っているうちは理解し合えることってごくわずかでしかないです。あと、私たちが思っている以上に子供たちには親の想いが伝わっていないものだと気づきませんでしたか?

 

『伝わっていないんですね〜』

 

私たちは子供に愛を伝えた気になっています。そして認めた気になっている。だから、なかなか言葉にしませんよね。

 

『そうなんです!今回改めて実感しました。子供からお母さんが好きって言われたときはドキッとしましたね。』

 

よかったですね!!せっかく言葉という伝えられる手段があるんですから使わないともったいないですね。

 

それなのに子供に指摘するときだけは欠かさず言葉で伝えてませんか?それはダメ!とかイケナイ!とか。

 

『今、一番気をつけているのがそこです。ついクセで言っちゃうんです。私がクセになるくらいだから、子供の耳には焼き付いてますよね。』

 

では、これからはどうしていきますか?

 

『気持ちを言葉に出して伝えよう思います。認めていることも態度だけではなく、言葉で伝えていこうと思います。』

 

それは、素晴らしいことですね。

 

うちの親は文句ばっかり言ってるとか、口うるさいというのは良く聞きますが、うちの親は褒めてばかりいるって文句を言う子供はなかなか聞きませんから。認めている事をきちんと伝えていくことって大切ですね。

 

『何だかスゴイ体験というか学びをした気がします。』

 

その通りですよ。まずは自分が気づき、認めないと変化は望めません。

 

『私、何か少し分かったような気がするんです。』

 

何がですか?

 

『父とのわだかまりについて。』

 

聞かせていただけますか?

 

『父は社会的にも認められていて、父に対する賞賛は数えきれません。その一方で、家族との時間はその犠牲になりました。父は仕事においては、優秀だったのかもしれませんが、家族にとって優秀ではありませんでした。そのことを一番気にしていたのが実は父だったのではないかと…。』

 

何か思い当たる節でもあるんですか?

 

『会社の表彰式やパーティーのときだけは家族全員を連れて行こうとしました。私は行きたくなくて拒んでいたんです。今思えば、家族の中でも自分の力を誇示する為に、あのような振る舞いをしていたのではないかと…。』

 

なるほど。

 

『社会的に認められても、家族に認めて貰えない寂しさを感じていたのかも知れません。今回の件でそう思ったんです。子供に自分の気持ちを伝えることってなかなか難しいなと。そして父が子供たちに接している姿を見ると、しがらみから開放されて本当にイキイキしているように見えるんです。あれが本来の父の姿なのではないか、と。』

 

はい(^^)

 

『今でも私に小言を言うのは、私が子供たちにしていることに気づくためなんでしょうね。それを私は過去の嫌な記憶ごと蘇えらせ、父を責めていた気がするんです。』

 

凄いところに気づきましたね。

 

『私は当時、父を受け入れることが出来ませんでした。いま考えても、それは仕方ないことだと思います。でもおじいちゃんになった今の父は受け入れることが出来ると思うんです。』

 

そうですか。それなら、どうしますか?

 

『父と2人で話してきます。』

 

いきなりで大丈夫ですか?

 

『父はビジネスではベテランかも知れませんが、親子関係は初心者だったんですね。そのことが今回よくわかりました。』

 

そうなんですよね。親は子供が出来て初めて親を体験する。つまりみんな最初は初心者なんです。

 

『初心者には難しいことだらけです。特にあの時代の人ですから自分からは歩み寄り辛いと思います。だから、私から心を開いて話してみたいと思います。』

 

うまくいきますよ!(^^)

jmc

成功者=幸せという思い込みが招いた結末

それでは、次の方どうぞ~。コウジさん、あれっ、元気ないですねぇ。

 

『こんにちは・・・。実は、何もかもが嫌になってしまって・・・。』

 

どうされたんですか?

 

『いろいろありすぎて、どこから話したらいいのか・・・。』

 

それでは、今一番解決したい問題から始めましょうか。

 

『あれから、セミナーでお会いした方とビジネスを展開していきました。そして、収入も入ってくるようになったんですが、妻の理解がなくて・・・。

 

ケンカは続き、つい5日ほど前、妻が子供を連れて出て行きました。どうせまたすぐに帰ってだろうと思っていたのですが、電話も繋がらず5日経ちました。』

 

そうでしたか。

 

『私は、独立して数ヶ月で、サラリーマン時代の1.5倍の収入も手にしました。セミナーで知り合った人たちも私の頑張りを賞賛してくれています。そして、妻の望んでいたものは叶えたんです。それなのに…。』

 

奥さんの望んでいたものをご存知なんですか?

 

『収入ですよ。』

 

それは確かですか?

 

『なぜですか?』

 

以前にもお聞きしましたよね?覚えてますか?

 

『何となくですけど。』

 

コウジさんが神川さんのようにお金を稼いで、人からも慕われて、全国を飛びまわって…。それがご家族にとっても幸せなのかと尋ねましたね?

 

『そうでしたね。思い出しました。確かに聞かれました。収入が沢山入っていれば、家族も幸せになれると思ったんですが、甘かったです。』

 

甘かった?

 

『私が仕事を頑張れば頑張るほど、妻の機嫌は悪くなっていったんです。そして、私が自宅で仕事をしているのをいい事に、子供の面倒を見る時間を強要してきたり、買い物に付き合わされたりで、仕事の邪魔になるような事ばかり要求するようになりました。』

 

それに対してコウジさんは奥さんに何か言われましたか?

 

『俺は、お前たちを食べさせる為に、こんなに努力しているのにどうして仕事の邪魔ばかりするんだ。俺だって子供の面倒見るのが嫌なわけじゃない。でも今は仕事を軌道に乗せることが最優先だろ!って言ってやりました。』

 

奥さんは何と?

 

『それならなんで会社を辞めたの?家族との時間を作るために仕事を辞めたんじゃなかったの?家族の時間も作れない、収入も安定しない、いつもイライラしてる、あげくの果てにお金お金って、そんなコウジ見たくない。独立してちょっと稼いだくらいで自分が偉くなったとでも勘違いしてるんじゃないの!バカみたい!』

 

そういう事ですか。

 

『それで、誰にもの言ってんだ!お前とはもう口もききたくない!ってつい言ってしまったんです。今では本当に後悔しています。なんであんな事言ってしまったんだろう…。』

 

何故だと思いますか?

 

『イライラしてたんで、つい。』

 

コウジさんは、今どうしたいと思っていますか?

 

『妻に謝りたいです。』

 

他にもありますか?

 

『いや、今はそれだけです。』

 

コウジさん、ビジネスでうまくいき始めたときほど気をつけなければいけない事があるんです。そこに気づかない起業家の多くが、コウジさんと同じような体験をしているのを私は見てきました。もし、いま奥さんが帰ってきたとしても、またすぐにケンカになりますよ。

 

『確かに、そうかもしれません。』

 

問題の根本から変えないと、いつまでも同じ事を繰り返すんです。

 

『それは嫌です。どうやったら根っこから変えられるんですか?』

 

変えたいんですか?

 

『はい。』

 

では、掘り下げて見ましょうか。コウジさんの願望は神川さんのように沢山お金を稼いで、名声を得て成功者になることだと言ってましたよね?それが幸せだと。

 

『はい。』

 

いま、その願望に向けて着々と進み始めた時ですね?

 

『そうですね。』

 

コウジさんのビジネスセンスが開花し、周りの人からも賞賛され、順調に行き始めたと思ったら、家族に足を引っ張られた。いまそんな感覚ではないですか?

 

『まさにそんな感じです。』

 

つまり、順調にいっているはずなのに、コウジさんは幸せではない。そうですね?

 

『そうです。』

 

ということは、どういうことだと思いますか?実は、ここに1つ目の根っこがあります。

 

『どういう事か・・・ん~。』

 

コウジさんはそもそも、なぜ前の会社を辞められたんですか?

 

『成功者になる為です。』

 

その願望を思う前まで戻ってみましょう。会社を辞めた動機は?

 

『あ~思い出しました。拘束時間が長くて、家族の時間が取れるようにするためです。そして家族と自分の人生を切り開くためでした。』

 

そうでしたね。ではお聞きしますが、独立して家族の時間は増えましたか?

 

『もちろんです。四六時中一緒にいるわけですから!』

 

そこなんです!本当に、四六時中一緒にいたのでしょうか?

 

『はい。家にずっといましたよ。』

 

そうではないんです。コウジさんの心が家族と一緒にいたか?今を大切にしていたか?という事です。コウジさんは家で仕事をしているときに、どんなことを思っていましたか?

 

『絶対収入を稼ぐぞ!って思ってました。そして、日々の行動計画を練ってました。今、気を抜いたら来月どうなるかわからない。しばらくは気が抜けないって常に思ってました。』

 

コウジさんの気持ちや行動力には目を見張るものがあります。しかし、気をつけなければいけないのは、意識が今に定着していない事なんです。

 

『それってどういうことですか?』

 

人は今を生きているようで、今を生きていないんです。つまり、今この瞬間にも意識は違うところにいってしまっているのです。明日の仕事のこと、来月の売り上げのこと、先週のクレームのこと。どうですか?

 

『そういわれてみると確かに、意識が今にないですね。常にいろんなことを考えています。妻にも何度か指摘されました。コウジは話しているときに、いつも他のこと考えてるって!でも、妻から言われているときはハイハイっていう風にしか受け取れませんでした。』

 

奥さんは、コウジさんに大切なメッセージを伝えてくれていたのに気づけなかった。それは、どんな偉大なセミナー講師の言葉よりも重要なメッセージだったのに。

 

『そんな大げさな!』

 

いや、重大な機会損失です。それはこれからお話しましょう!なぜ奥さんからのメッセージを受け取れなかったと思いますか?

 

『そうですね~、妻の口癖だったからでしょうか。』

 

それなら、それが神川さんの口癖であったとしても、受け取れなかったと思いますか?

 

『間違いなく受け取ってますね。そう考えると、妻の言葉だったからですね。』

 

では、奥さんと神川さんで、何が違うのでしょうか?

 

『何が違うか・・・、ん~。』

 

実は何も違わないのですよ。そこにコウジさんが意味づけをしているだけなんです。まして神川さんより奥さんのほうが、コウジさんのことに関しては知っているハズですよね?

 

『まあ、そうですけど・・・。』

 

人は外からの情報ばかり求めて、目の前にある重要なメッセージを見落としているのです。その証拠に、何度も何度もコウジさんには気づくチャンスがあった訳ですからね?

 

『そうですけど、意識が今に定着していないと何がうまくいかないんでしょうか?』

 

人は意識が過去にいっている時は「ああしておけば良かった。あんな事言わなければ。」と悔いが生まれ、未来にいっている時は『もしうまくいかなかったらどうしよう?もし収入が作れなかったら?』というように不安が生まれます。

 

『確かにそうですね!』

 

いいですか?思いが現実を創るのですよ。そして、その思いというのは“今”の思いの連続の事なのです。

 

つまり、今に意識が定着していないというのは、思いも定着しないということです。それがどういうことだと思いますか?

 

『思いが叶わない…ということですか?』

 

今回の件で言えば、成功者になりたいという思い以外に、違う思いもありましたよね。 例えば家で仕事中に、奥さんにどんなことを思っていましたか?

 

『誰のために仕事してると思ってるんだ。協力するか仕事中は子供を連れてどこかに行っててくれ!って常々思ってました。どこかに行っててくれ?あ゛~っ!』

 

それだけじゃないですよね?来月の売り上げの不安、半年後の不安、1年後の不安が顔を出してくる事もありませんでしたか?

 

『あります。しょっちゅうです(苦笑)』

 

最近では、もしこのまま奥さんが戻ってこなかったら…、お子さんと二度と会えなくなってしまったら…。そういう思いも出てきてませんでしたか?それを現実に創り出したいですか?

 

『創り出したくないです。私、どうしたらこの不安から開放されますか?』

 

まずは今に意識を向けるのです。そして望まない思考や感情を手放します。

 

『望まない思考や感情とは?』

 

例えば、奥さんやお子さんは邪魔な存在ですか?

 

『いえ、一番大切な存在です。』

 

そうですよね。では邪魔されたと感じることやそれによって出てくるイライラは、コウジさんの望む幸せを創造するのに必要な材料ですか?

 

『必要ないです。』

 

だったらシンプルにその思考や感情を手放せばいいのです。

 

『思考や感情を手放すってどうすればいいんですか?』

 

分かりやすく言えば、その思考や感情を選択しないということです。

 

しかし、ここに大きな問題があります。この思考や感情は出そうと思って出したのではなく、つい出てきてしまったものではないですか?

 

『まさに。』

 

これはそういう回路がコウジさんの中に出来上がっていることを示しています。

 

この回路は、小さい頃から繰り返し出来事と思考と感情をセットにして年輪を重ねて定着させてきたものですから、手放しますって言えば選択しなくなるようなあまいものではありません。

 

『我慢すればいいってことでしょうか?』

 

我慢と手放すことは違います。我慢はその思考や感情を握ったまま出さないように押し込めることです。手放すとは握っているそのものを放すことです。

 

我慢は表面解決で、手放すは根本解決と言えばわかりやすいかもしれませんね。

 

『なるほど!いらない思考や感情は徹底的に手放していきたいです。』

 

それならまずは、思考や感情を徹底的に観察してください。

 

そして自分の望む未来を創り出さない無意識に出てくる恐れや心配などのネガティブな思考や感情を見つけ出すのです。そしてそれが自分の中にあったことを認め手放します。

 

望まない思考や感情を足掛かりに、コウジさんの人生の軸となっている回路を見つけ出すのです。

 

そうすると、なぜ今まで自分の現実が望むものと違ったのか?どこに間違いがあったのか?自分の人生のシナリオが見えてくるようになるのです。

 

『すごいですね。まだ取り組んでいないのに、言われていることが何となくわかる気がします。』

 

これからは「どうなりたいか?」「どうありたいか?」の想いに加え、「何のために?」という問いを持っておかれることをお勧めします。

 

『何のために…。家族と幸せになるために…でした。そのために家族を犠牲にしていたら、幸せな未来を作るといいながら自ら壊しているようなものですもんね。』

 

今なら、奥さんやお子さんと一緒に過ごしていた時間がどれほどコウジさんにとって重要だったか、理解できるでしょう?

 

『はい、痛感しています。いくら収入を作っても、一緒に喜んでくれる家族がいないのは幸せではありません。それに、いくら名声を得ることよりも、家で妻がおかえり!って迎えてくれる事の方が幸せです。』

 

人は今に意識が定着していないから、無意識に不安や後悔が出てくるのです。そして、まわりばかり気にして、人のライフスタイルを羨ましく思ったりするのです。

 

でも、意識を今のその瞬間だけに向け続けてみると、本当に大切なものが何かって事に気づくことが出来るものなんですよ。

 

『私は、お金・お金って何を得ようとしていたんだろう?って最近思ってました。そうしたら、家族で幸せになる為だったんですよね。

 

それなのに、今の幸せに意識を向けずに、未来にばかり意識が行ってしまい、妻や子供に意識が向いていませんでした。大切なことに気づかせて頂いてありがとうございます。』

 

違いますよ。それを、コウジさんに繰り返し伝えてくれていたのは誰でしたっけ?

 

『妻でしたね。・・・妻に会いたいです。』

 

コウジさん、有名な起業家や尊敬できる方がいるのは素晴らしいことです。

 

しかし、その方たちの言葉にばかり耳を傾けて、自分の意識や家族に対しての意識が、おろそかにならないように注意してくださいね。重要な事は全て目の前に用意されていますから!

 

『そうですね。意識を今に向けてみます。』

 

ビジネスでは成功者と呼ばれる人でも、家族関係はメチャクチャな人って実は凄く多いんです。

 

そういう人は、意識が外にばかり向いているから、仕事絡みの評価は高くても、家族などの親近者とはうまくいかない。

 

これは表面には出てこないので、見過ごしてしまいがちなのです。“成功者=幸せ”という思い込みは捨ててください。

 

コウジさんにとっての幸せは、コウジさんが何を選択し何を軸に生きるかということの中にあるものなのです。

 

『今は、よくわかる気がします。ビジネスで稼ぎたかったのは、お金を稼ぐことが幸せになることに直結していると思っていたからです。でも、ちがいますよね。』

 

コウジさんは、どう思いますか?

 

『幸せになる為の要素の1 つではあるかも知れませんが、お金が稼げても心が満たされなければ、幸せではありませんから!』

 

では、コウジさんにとっての幸せは何ですか?

 

『まずは、妻や子供に幸せを感じてもらうことです。妻や子供が幸せを感じてくれたら、私も幸せですから(笑)あっ、これって・・・もしかして、これを気づかせてくれるために今まで話をしてくれたんですか?』

 

コウジさんが自分で気づかれたんですよ。気づくことはとても重要なことです。自分で気づかないと変えることが出来ませんからね。

 

『本当ですね。自分の事って知っているようで、意外とわかってないなぁとは思っていましたけど、全然わかってなかったです。私、今日はこれで失礼させていただきます。妻もきっと不安な日々を送っていると思うんです。だから、急がないと!今日も本当にありがとうございました。』

 

こちらこそ!!

jmc

こころの闘い 欲しい VS 無理 

それでは、次の方カズヤさん、こんにちは!久しぶりですね。

 

『あの~やっぱりダメですね。お金持ちになりたい!毎月500万欲しい!と幾ら思っても心の中では、そんなうまい話・・・とか、俺じゃ無理?とか思ってしまうんです。イメージが沸かないというか、どうもしっくり来ないんですよね。』

 

欲しいvs無理 というシナリオがぶつかり合っているんですね。

 

では、カズヤさんが難しいと思う理由をひも解いていきましょう。今のままですと、こうしたいという思いに対して「難しいんじゃないか?」という、ネガティブな思いの方が強くないですか?

 

『圧倒的に強いです。』

 

カズヤさんがお金を稼ぐことが難しいと思う理由は何ですか?

 

『まず、今年新卒で入ったんですけど、給料が手取りで月20万いかない位です。友達で営業会社で月30万位もらってる人もいますけど、朝から夜遅くまで働き通しです。

 

他には、家の仕事の後を継いで40万位もらっている人もいますが、そういう現実を見るとやっぱりお金を稼ぐってカンタンじゃないなぁと。』

 

ではカズヤさんはどうして月500万欲しいのですか?

 

『いや、何となくです。自分の思いが現実を作るって聞いたので、思ってみようかな?と。』

 

なるほど!その素直さは素晴らしいですが、その意識が何を創りだすかご存知ですか?

 

『わかりません。』

 

カズヤさんは、500万誰かくれないか?って最初言われましたよね。その後に、そんなうまい話ないですよね?って覚えてますか?

 

『はい。』

 

カズヤさんは、どうしてあの時そういわれたのだと思いますか?

 

『特別な何かを持っていない私が、それだけのお金を稼ぐのは、簡単な話じゃないことくらいわかってます。苦労しなきゃ稼げないことも。』

 

そんなカズヤさんの心の声を代弁してみましょう。「お金を稼ぐのは簡単じゃない!でも思いが現実を作るって言うなら月500万稼いで証明してみろ!ほらみろ無理じゃないか! そんなうまい話があるわけない!」如何でしょうか?

 

『まあ、そんな感じですね。』

 

そして見事にその現実を創造されていますよね。

 

『えっ?』

 

カズヤさんの思い通りになっている事に気づきませんか?

 

『えええ~それって、私が作ったことになるんですか?もしそうだとしたら、初めから500万入らないということもわかりきっていたことになるじゃないですか!!』

 

カズヤさんは、自分の思いが現実にならないことを証明するための現実を創造された。つまり、カズヤさんの思いは500万入らないようにしろ!と自らに指令を下したことになるわけですね。

 

『あんまり受け入れたくないですけど。でもね、うまくいかない想定をすることは私にとって保険のようなものなのです。どうせ無理だと思っていれば気が楽ですし、もしうまくいかなくても落胆したり深く傷つかなくて済むでしょ。』

 

それは、その願望が何がなんでも実現させたい願望ではなかったということです。

 

『う〜ん、確かにそうかもしれません。』

 

ちなみに、カズヤさんの言われていた保険を手放すことはできそうですか?

 

『それは難しいですね。過去にも信じて騙されたことが何回もあります。だから、どんなうまい話が来ても簡単には乗りません。』

 

カズヤさんは騙される体験を繰り返してこられたんですね。

 

『うまい話には裏がある。これは私にとっての教訓ですし、常識じゃないでしょうか。』

 

つまり?

 

『えっ?まさかそれも自分が作りだしているって言うんですか?』

 

その保険が「どうせ無理」というシナリオを作っているとしたら?

 

『では、私が騙されたというこれまでの体験も私が創り出したということですか?』

 

人は生まれながらにしてあるテーマを持って生まれてくると言われています。過去生という話を聞かれたことはありませんか?

 

『聞いたことはあります。』

 

私たち人間は、この肉体がすべてだと思いますか?

 

『それは思わないです。』

 

そうですよね。寝ている時にも夢の中でいろいろ体験したり、思考や感情、心や精神、魂など肉体以外の部分も含めてカズヤさんですよね。

 

しかし、やがてはこの肉体から離れる時がやってきます。その時、思考や感情、魂のカズヤさんも肉体と一緒に消滅してしまうと思いますか?

 

『消滅しないと思います。』

 

なぜそう思われるのですか?

 

『なんとなくですけど。』

 

そうですよね。なんとなくですが、理解している事ってあると思います。例えば、今世では体験した記憶がないのに、狭いところが怖いとか、高いところが怖いとか海が怖いとか聞いたことありませんか?

 

『あります。昔からなぜかわからないですけど、火が怖いんです。』

 

人は現在に至るまでに約50~300回の転生を繰り返して来ているそうです。そして、なぜだか理由のわからない恐れの原因は、過去それに関わる体験をしたときの記憶が断片的に蘇ったものだと考えられています。

 

『私がそんなに転生を繰り返して来ているのですか。何のために?』

 

自らの成長と、課題をクリアするためだと仮定してみましょうか。

 

『自らの成長と課題をクリアするため?』

 

ロールプレイングゲームをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。ドラクエなどロールプレイングゲームをやられたことはありますか?

 

『あります。』

 

※ロールプレイングゲームとは、仮想世界の主人公を自らがコントロールし、謎を解き、敵を倒して経験値を積むことで、物語の最終目的地までダンジョンを進めていくゲームのことです。それぞれの役割を持った仲間と協力しながら、最後のボスを倒すことでゲームクリアとなります。

 

クリアするまでには何度も強い敵に遭遇し、その度に経験値を積んでレベルを上げ、最終的には大ボスを倒すところまで行ってゲームを終えますよね。しかしその途中には、思わぬ強い敵が出てきてやられてしまうこともあります。いかがでしょうか?

 

『何度も経験しました。』

 

その度に、ゲームを辞めて最初からやり直しましたか?

 

『やられたところの続きから、続けました。』

 

まさに人生もそんな感じだと考えてみてください。

 

『つまり、自分が過去生でやり残したことの続きをやる為に生まれて来たと?』

 

そう仮説を立ててみると、これまでの人生に起こったあらゆる出来事に説明がつき始めるのです。

 

『私がどうせ無理だと、保険をかけてしまうこともですか?』

 

もちろんです。カズヤさんは先ほど、これまでに何回も騙されて痛い目にあったとおっしゃっていましたよね。

 

この繰り返される体験こそが、カズヤさんの課題がそこにあることを教えてくれているヒントなのです。

 

『誰が教えてくれているのですか?』

 

コントローラーのカズヤさんです。

 

『コントローラーの私?』

 

では引き続き、ロールプレイングゲームに例えて、シュミレーションしてみましょうか。

 

『お願いします。』

 

カズヤさんは主人公である勇者を操作しているコントローラーとしてあらゆる選択が可能です。

 

『私がコントローラーで勇者を操作しているわけですね』

 

その時、簡単に倒せる弱いキャラクターしかいない安住の場所に留まり、のんびりと過ごされることを選択しますか?

 

それとも多少強い敵がいる場所でも、より経験値を積んで勇者のレベルアップを図れる未知なる場所へ冒険していく事を選択しますか?

 

『冒険して経験を積んでいく事を選択します。』

 

なぜですか?

 

『そうしないと、ゲームが先に進められないし、面白くないからです。』

 

つまりそういうことなんです。カズヤさんが自分の決めてきた課題をクリアできるように、時には試練を与え、成長を見守り続けている存在がゲームと同じようにいると考えてみてください。

 

『本当ですか?』

 

ハイヤーセルフと言う言葉を聞いたことはありませんか?

 

『聞いたことはあります。』

 

それはまさにコントローラーのカズヤさんのことです。もしカズヤさんがコントローラーの立場だとしたら、何度言っても聞かないカズヤさんにどうやって気づかせますか?

 

『何度も見せて、気づかせようとするでしょうね。もしかして、それが繰り返し騙される体験をしているということなのでしょうか?』

 

その可能性はおおいにありえます。更に言いますと、気づかせようとしているのは、体験そのものではない場合が多いのです。

 

『体験そのものではない?』

 

体験を通して出てきた感情に手がかりが隠されているのです。ですから、騙されたと感じたときに出てきた感情にフォーカスしてみてください。どんな感情が出てきますか?

 

『怒りですね。』

 

他には?

 

『悲しみ』

 

他にもありますか?

 

『復讐ですね。許さない!!という気持ちです。』

 

他にはどうでしょうか?

 

『裏切り…。裏切り?』

 

何か反応しましたか?

 

『私、この裏切られるということが、本当に苦しいんです。』

 

ここに何かありそうですね?

 

『よくよく考えてみると、騙されるというよりも、裏切られるということに、私の感情が反応するあらゆる成分が凝縮されている気がするんです。』

 

そうです。そうやって手がかりを追っていくんです。小さいころにも、裏切られるという体験はありましたか? 

 

『父に約束を破られることが何度もありました。プールに連れて行ってもらえる約束、プロ野球を見に連れて行ってもらえる約束、誕生日にゲームを買ってもらえる約束。ことごとく裏切られてきました。もう細かいことを挙げたらきりがありません。』

 

お父さん以外にはありませんでしたか?

 

『友達ともありました。遊ぶ約束をしていたのに、他の友達と約束してしまったから遊べなくなったとか。一緒に旅行に行く計画を立てていた友達にドタキャンされたりとか。

 

中学の頃、初めて付き合った彼女に、自分の友達と付き合うことにしたから別れようって言われたりとか。大人になってからも、友達がこまっているからというので、商品を買ってあげたのに、それっきり連絡が無くなったりとか。もう散々ですよ!!』

 

それは辛かったでしょうね。

 

『これらも自分が作ったって言われるんですよね。』

 

これは自分が自分の課題に気づかせるための出来事だったと考えてみてください。これからもその現実を創り続けていきたいですか?

 

『それは嫌です。』

 

本気ですか?

 

『これは本気です。まさか、これが変えられるっていうんですか?』

 

これをカズヤさんが作ってきたと認めることができるということは、同時に変えていくことが可能だということがわかりますか?

 

『でもこれまで刻まれてきた過去は変えようがないですよね。』

 

それも、変えられるとしたら?

 

『そんなこと出来るんですか?』

 

カズヤさんの無意識の思考に気づかなければ、変えることは難しいです。

 

でも、自分の発している無意識の思考や感情をよく観察し、どういう意識を発したことで、どのような作用が生じその現実が作り出されているのかを理解するようになると、何をどう変えていけばいいのかが見えてくる、イメージとしてはそんな感じです。

 

『それ、是非やってみたいです。』

 

では、一緒にやっていきましょう!!

jmc

意気消沈

では早速始めましょうか。まずカズヤさんは、どうなりたいですか?

 

『どうなりたい?う~ん、いきなり言われても…。』

 

まず最初に、自分がどうなりたいのか?それを明確にすることから始めていきます。カズヤさんの現実を創っているのは誰でしたっけ?

 

『私です。』

 

そうですね。つまり、カズヤさんがどうなりたいか?これからは何を選択するにも、そこから始めるようにしてください。

 

『わかりました。では、私は裏切られるというパターンを手放したいです。こんな感じでいいですか?』

 

それが叶ったらどんな気分ですか?

 

『それはもう!!呪縛から解放されたような感じになるんじゃないでしょうか。』

 

もっと具体化してみましょう。カズヤさんの人生から裏切りが消えるとどんな人生になりますか?

 

『信頼で結ばれますよね。心も安心して穏やかになれると思います。』

 

それを望みますか?

 

『もちろんです。でもそれが本当に出来るのかはまだ半信半疑です。』

 

半信半疑は今後の創造の材料に必要ですか?

 

『必要ありません。』

 

では、それも手放してしまいましょう。

 

『半信半疑を手放す?手放すってどうすればいいんでしょうか?』

 

カズヤさんの創造する材料に入れないということです。つまり、その選択をしないということです。

 

『それだけでいいんですか?』

 

いいですよ。

 

『それなら意外と簡単にできそうです。』

 

良かったです。では、『私は裏切られるというパターンを手放します。そして、信頼で結ばれた心も穏やかな幸せな日々を創造します。』とこれから毎日何度も真剣にアファーメーションしてください。

 

『アファーメーションって何ですか?』

 

アファーメーション(affirmation)とは、自分の望む状態、あり方、現実を繰り返し意図する事をいいます。

 

具体的には「こうありたい」「こうなりたい」という自分の内から出てくる願望を繰り返し自分の中で唱える事で、潜在意識に働きかけ、現実を創造する材料にしていくことです。

 

『わかりました。』

 

はい。まずはこれから1週間、毎日、何度も何度も繰り返しそのアファーメーションを唱えてください。

 

『はい、やってみます。』

 

そして半信半疑や裏切られたという認識が出てきても、その選択をしないでくださいね。

 

『わかりました。』

 


___1週間後

 

どうでしたか?

 

『ひどかったです。』

 

ひどかった?

 

『嘘ばっかりです。裏切られるというパターンを手放しますと何度もやったのに、毎日のように嫌なことばかり起こりました。』

 

例えば?

 

『友達に車を貸しました。すると車に傷がついてかえって来たんです。しかも、俺は知らないとシラを切るんです。ふざけんなと思い、もう二度と貸さないと言ってやりました。そうしたら、暴言を吐いて立ち去りました。』

 

そうでしたか。

 

『ひどくないですか?車貸してもらっておきながら、ありがとうじゃなくて、傷を返すんですからね。その上、暴言まで吐かれたんじゃ気持ちが収まりません。』

 

他にもありましたか?

 

『会社で昼休みにコンビニに買い物に行きました。その時、同僚にいま外出できないからソバかうどんでもいいから買ってきてと頼まれたんです。

 

しかしコンビニにはうどんもソバも売り切れで、カップラーメンじゃかわいそうだと思い、素麺があったので、素麺とおにぎりを買っていきました。すると、そんなの頼んでないだろ!!とキレられました。すごく不快でした。』

 

なるほど。

 

『だったら自分でいけばいいじゃないですか!!本当にムカつきました。』

 

辛かったですよね、わかります。

 

『そして昨日、車の保険屋さんから連絡があって、他人が運転してつけた傷は対象にならないと言われました。私が板金修理の代金負担するんですよ。考えられますか?』

 

ちなみにアファーメーションは続けてますか?

 

『いえ、もう効果がないので止めました。』

 

効果がない?

 

『だってそうじゃないですか。車貸して傷つけられて、お昼買って文句言われて、しまいには保険も使えないと。裏切られ放しですよ!!私はそんなの望んでいません。望んでいないことが起こるなんて、全く逆じゃないですか!!』

 

自分の望む現実を創ることに半信半疑になりませんでしたか?

 

『なりますよ。誰だってなるでしょ、こんなことばかり起これば!』

 

それは誰が創られたんでしたっけ?

 

『私ではないです。私はそれを望んでいませんでしたから!』

 

ちょっと怒りが収まらない感じですかね。

 

『…すいません。』

 

何が起こっているのか、私の感じたことをお伝えしてもよろしいですか?

 

『…どうぞ。』

 

これもすべてカズヤさんが創られています。

 

『そう言われると思ってました。ではなぜ、あんなにアファーメーションしたのに、望まない現実が起こったのですか?』

 

あんなにとはどの位でしょうか?

 

『毎日何度も繰り返しました。』

 

具体的には1回どのくらいの時間を掛けましたか?それを1日に何回位やりましたか?

 

『正確ではないですが、1回30秒位でしょうか。それを1日に30~40回はやってると思います。』

 

頑張りましたね。

 

『それなのにこの結果ですよ。』

 

ちなみに、1日は何分あると思いますか?

 

『1時間が60分で…1日1440分ですかね。』

 

その内の何パーセントぐらいアファーメーションしたと思われますか?

 

『そんなの数えられません。』

 

ざっと計算すると、40回×30秒/回ですから 1日20分です。つまり、カズヤさんは1日のうちの約1.4%の時間をかけてアファーメーションされたことになります。

 

これを聞いてどう思われますか?

 

『どうって言われても、そうなのかって感じです。』

 

繰り返しますが、カズヤさんの現実を創っているのはカズヤさんです。そしてカズヤさんの意識は24時間働き続けています。つまり、残りの98.6%の意識は何を創っていたと思いますか?

 

『えええっ?と言うことは、24時間アファーメーションし続けろってことですか?そんなの出来る訳ないじゃないですか。』

 

そうは言ってません。これは、カズヤさんが自分がこんなにやったのにと認識したものがどの程度のものなのかを客観的に理解してもらうために挙げた数字です。

 

『それを見れば全然やってないってことになりますよね。』

 

そこに気づくことが大切なんです。私たちは、こんなにやったのに!と思いがちですが、それも自分の認識できる範囲の思い込みでしかないのです。

 

『わかりました。でも、裏切られるような現実が繰り返されたのはなぜなのですか?』

 

ではまず、カズヤさんが裏切られたと感じたシチュエーションを展開してみましょうか?

 

『お願いします。』

 

まずお友達に車を貸して、帰ってきたときに傷がついていた。それを見て、お友達に言うとシラを切られた。

 

ふざけんなと思い、もう二度と貸さないと言ったら暴言が返ってきたと、こんな感じですね。車の傷ですが、いつ気づかれたのですか?

 

『返してもらった翌日です。買い物に行ったときに、バンパーがへこんでいることに気づきました。』

 

では、お友達以外の可能性も考えられるわけですね。

 

『それはないと思います。家の駐車場から、買い物に行って駐車場に止めていただけですから。』

 

駐車場でぶつけられていた可能性は?

 

『ゼロではないですけど…。』

 

ゼロではないんですね。もしお友達が本当にやっていなかった場合、お友達の立場からすると、どんな思いでしょうかね?

 

『それは言いがかりをつけられたと思うかもしれませんね』。

 

立場が逆転してしまいますね。

 

『えええ!!』

 

そして次、同僚にお昼ご飯を頼まれて、頼まれたものと違うものを買ってきた。すると、そんなの頼んでないだろ!!とキレらた。

 

『はい。』

 

例えばカズヤさん、ネットで商品を注文して、頼んだものと違うものが届いてこれでいいですか?と聞かれたら、なんと思いますか?

 

『「そんなの頼んでないだろ!!」って、あれ?でも私はネット販売じゃないですし、好意でやったことなんですよ。』

 

自分を弁護する方に進んでしまうと出来事の本質が分からなくなりますよ。

 

『わかりました。確かに同僚の反応は頼んでないだろ!!ってなりますよね。』

 

では、その現実を作ったのは誰でしょう?

 

『私ですか。はぁ~~~~~~~~。』

 

そこで意気消沈しないでください。抜け出したいんですよね?

 

『そうですけど…。ちょっといま気分ではないです。』

 

気分ではない?では『私は裏切られるというパターンを手放します』というアファーメーションは継続してやっていかれますか?

 

『ちょっと休憩させてください。』

 

もちろん、結構ですよ。

 

『今回の一連を自分の中で振り返ってみます。』

 

ぜひ、そうしてみてください。

jmc

心のセキュリティ

カズヤさん、いかがでしたか?

 

『なかなかうまくいきません。あれから再びアファーメーションを続けましたが『私は裏切られるというパターンを手放します』とやっても、今回のこともあって【半信半疑】【どうせ無理】という気持ちが膨らんで気持ちがうまく乗らないのです。』

 

諦めますか?

 

『諦めません!!私はどうしても裏切られるというパターンから抜け出したいです。』

 

分かりました!では第一段階として心のセキュリティを導入してみましょうか。

 

『心のセキュリティ?なんですかそれ。』

 

これまで意識的に『私は裏切られるというパターンを手放します』という創造の種を蒔いてきました。その時に【半信半疑】【どうせ無理】というこれまでの保険の役割をしていた種も一緒にまかれていたことに気づきましたか?

 

『思わないようにしていたんですけど。』

 

TV・新聞・インターネットなどあらゆる情報が日々カズヤさんの元に届きますよね。その内容の中に【半信半疑】【どうせ無理】を認識させるものがありませんでしたか?

 

『よく見かけます。』

 

これはどういうことかと言いますと、例えば、欲しいなぁと興味をもった車や時計、バックなど、全く同じものをいろいろな所で頻繁に見かけるようになった経験ってありますよね。

 

『あります。スカイラインGT-Rにいつかは乗りたいと憧れるようになってからよく見かけるようになりました。』

 

これは強く意識することで、情報をキャッチできるように自ら働きかけているのです。

 

同じように【半信半疑】【どうせ無理】というカズヤさんに染みついた保険が呼び水となって、それを認識させる現実をカズヤさんの目の前にいまも用意し続けるのです。

 

その時に無意識でいると、【半信半疑】【どうせ無理】を再び積み上げてしまうのです。

 

『そうか、それでTV・新聞・インターネットを見ないようにするためのセキュリティですか。』

 

見ないことは1つの対策にしかなりません。もしカズヤさんが見なくても、世の中の多くの人がそれを見ますよね?

 

『そうですね。』

 

その人たちの無意識の領域にもこの種は蒔かれているのです。そして映像を通して朝から晩まで繰り返し流されますよね。

 

何度も同じ情報を繰り返されることでそれがインプットされ、その意識があらゆる場所にばらまかれる。

 

ですから、子供が誘拐されたとか、動物虐待とか、暴力問題が報じられるとしばらく同じような事件や事故が日本各地で起こることに気づきませんか?

 

『それを自分の無意識の世界に反映させてしまったということでしょうか。』

 

そう考えてみてください。この世界ではネガティブなことは現実になるのが早いのです。

 

『なぜですか?』

 

「やだね~、怖いね~」に葛藤がないのです。ストレートな想い。だから、ネガティブなことは実現されるまでのスピードが速いのです。

 

『確かに!!こうなったらイヤだな~と思っていることってすんなり叶ってしまいますね。』

 

社内で皆が当たり前に話していることもすごく重要です。影響しあいますからね。

 

『それはマズイですよ。だってネガティブな話って沢山ありますよ。営業先でもそう。トラブルやクレームの相談もよく受けますし。これって、TVつけなければいいとか、そんなレベルの話じゃないですよね。』

 

 

どうすればいいと思いますか?

 

 

『山にこもる!!』

 

 

いいですよ、やってみましょうか。

 

 

『うそです、無理です。』

 

 

昔の人はそうやって修行に励んでいましたよね。少なくはなりましたが今もいらっしゃいます。

 

 

『それはちょっと厳しいですね。』

 

 

そこで使うのが心のセキュリティ。

 

 

『なるほど!!心を閉ざせと?』

 

 

違いますよ、それは防御です。防御というのは『守る』という意識を発しているのがわかりますよね。二元性の世界で守るは、同時に攻撃を創りだしてしまうのです。

 

 

『どういうことですか?』

 

 

責める人がいなければ、守りようがないですよね。つまり攻撃してくれる相手が必要。だから、責める人を作り出すように自分の意識下にプログラミングすることになっているのです。

 

 

『嫌ですね、それは。』

 

 

ちょっと話がズレてしまうからこの話はまた今度にしましょう。心のセキュリティとは、自分が無意識に何でも受け取ってしまわないように、意識的に自分の中に門番を立てることです。

 

 

『自分の中に門番を立てる?』

 

 

入ってくる情報を観察するもう一人の自分を自分の中に立てるとイメージするといいですよ。そしてこれは入ってきてもいいですよ。これは入れません。という感じで無防備に何でも取り入れるのではなく観察するのです。

 

 

『なるほど、それでセキュリティかぁ。パソコンと同じですね。』

 

 

パソコンもセキュリティ入れないとどうなりますか?

 

 

『自分の望んでいないことが沢山起こります。個人情報の漏えいや架空請求、勝手にパソコンの中身が書き換えられたり、パソコンが壊れたり。』

 

 

ではカズヤさんの中にセキュリティは入ってますか?

 

 

『怖いなぁ。入ってないですよ、何にも!!』

 

 

ですから人をコントロールすることってそんなに難しいことではないのです。

 

 

『みんなセキュリティが入っていないからですか?』

 

 

そういうことです。だからネガティブウィルスが蔓延してますよね?

 

 

『その為のセキュリティかぁ。』

 

 

家にも鍵というセキュリティをかけますし、銀行のカードにも暗証番号というセキュリティをかける。車にもパソコンにも大切なものにはセキュリティかけます。そうやってみんなあらゆるものにセキュリティをかけてる。もしかけなければ?

 

 

『守れないし保てない。』

 

 

ここで改めてよく考えてみてください!!カズヤさんの現実を創っているのは?

 

 

『自分の思考です。』

 

 

その現実を創りだす大元に肝心のセキュリティが入っていなければどうなると思いますか?

 

 

『ネガティブを取り込んだり、不安や恐れを創り出して、自分の望まない現実を創り出してしまうということか…。』

 

 

いま自分の望む人生を創るためにアファーメーションを始めました。それをやり続けることは欠かせないのですが、同時にセキュリティをかけて新しく入ってくるものに関して1つ1つ丁寧に観察し、意識的に受け取る必要があるということなのです。

 

 

『意識的に受け取る…。』

 

 

そうすると自然と意識的に生きることができるようになっていきますよ。

 

 

『意識的に生きる。考えたこともなかったです。目の前の現実を見て、それに対応するように生きることしか知らなかったですから。』

 

 

皆そうだと思いますよ。今日からそれを意識しながら日々を観察してみてください。

jmc

心のセキュリティの実践

どうでしたか?

 

『【手放す=選択しない】ということが今の私にとってどれほど難しいことなのかよくわかりました。半信半疑を手放すには選択をしないことだと聞いて、なんだ選択しないだけでいいのか!と最初は思ってました。でもそれは違いました。』

 

はい。どのようなことに気づきましたか?

 

『心のセキュリティを導入したことで、自分の意識がどのように動くのかも観察するようになりました。すると半信半疑を選択する間もなく、スムーズに取り込んでしまっていることに気づいたのです。そこで半信半疑のモードに入ることを選択しないようにしました。』

 

素晴らしいです。

 

『心のセキュリティは入ってくる情報をフィルタリングするだけでなく、自分が無意識に発するものまで気づくことができるんですね。』

 

その通りです。自分が無意識に発している中に、沢山の望まないことが含まれていることに気づきましたよね?

 

『やっぱりなぁとか、そうは言ってもとか、気がつくとできないことやうまくいかないことを前提とした意識を発していたので、その度に、あああこうやって無意識に半信半疑や裏切られるを積み上げてきたんだなぁと。ようやく言われていたことの意味を理解しました。』

 

よかったです。そこに気づくと気づかないとでは大きな違いですよ。自分が現実を創っていると何度聞くよりも、自らの体験を通してそういうことか!と気づくことの方が何倍もパワフルですから。

 

『ハイヤーセルフはこれを私に気づかせるために起こしていたのではないかと思いました。』

 

なるほど!ちなみに、カズヤさんはなぜそう思われたのですか?

 

『今回の一連も全て自分が創ったと言われたじゃないですか。だとしたらいったい何のために?と思ったんです。そうすると、自分に気づかせるために…という結論が先に浮かんだんです。そこで一連のプロセスを振り返ってみました。』

 

いい問いかけですね。詳しく説明していただけますか?

 

『まず、友達に車を貸す時点で、嫌な予感がしてたんです。ちゃんと無事に戻ってくるかなぁと。』

 

すでに半信半疑が出ていたわけですね。

 

『まずそこを見逃しました。全く気づきませんでした。そして車の傷をみて、やっぱり!!と思いました。』

 

見事に創造されたわけですね。

 

『はい。確かに私が創ってました。でもそれを認めたくなかった。だって、自分の車がぶつけられたわけですよ。それを自分が創ったと認めてしまったら、相手を責められないじゃないですか。』

 

そうですね。確かに被害者であることの方が何かと都合がいい世の中ですからね。

 

『自分が車を貸した側という優の立場からでしか物事が見えていませんでした。だから、自然に被害者になって責めることができたわけですが、そうじゃない可能性があるなんて見方には考えも及びませんでした。そして気づいたことがあったんです。

 

被害者は、被害を受けたと相手を責めることを正当化しますが、相手を責めるという点においては加害者でもあるわけですよね。今回の一連で、被害者も加害者もどちらの立場をとっても結果的に幸せにはなれないことに気づきました。』

 

おっしゃるとおり!!

 

『だから被害者になることも、加害者になることも選択しないと決めました。そして自分が創ったものだと認識することで、自分の発するものに責任を持つことの大切さを学びました。自分が創るなら、もうこんな現実を創り出したくないですからね。』

 

そうですね。

 

『そして友達のところに行きました。あのあと気になってたもので。』

 

素晴らしい行動力ですね。

 

『事情を話すと、友達は車を貸してもらったことをすごく感謝していて、返す前に洗車してピカピカに磨いて届けたのだそうです。そしてその翌日、身に覚えのない話に頭にきてしまったのだと。』

 

友達の立場からすれば、カズヤさんが言いがかりをつけた加害者だったということなんですね。

 

『もう本当に笑えてきました。友達ともじっくり話ができて、より信頼が増した気がします。』

 

良かったですね。

 

『それと、このことに気づいてから「裏切られるというパターンを手放します』とアファーメーションをしているときに、なぜかこれまでよりもしっくりくるんです。』

 

カズヤさんはご自分で気づかれ、次のステップに自ら足を進められたからですよ。

 

『次のステップ?』

 

自分の望まないものを手放すということは、それを選択しないことだお伝えしましたよね。

 

『はい。』

 

選択しない代わりに、カズヤさんはあるものをそこに充填しました。気づきました?

 

『気づいていないです。』

 

自分の意識に責任を持つと言われましたよね。そうやって回路を書き換えたのです。

 

『確かにそうです。あれ以来、自分が創りだしているという認識が強くなり、外のせいにしなくなりつつあります。』

 

自分の意識に責任を持つから外のせいにしなくなり、自分の中で繰り返されてきた回路に目がいくようになる。そしてその回路を書き換えるから望む現実を創造していくことができるようになるのです。

 

『自分の発することに責任を持つってアファーメーションに加えたとき、凄いこと言ってるなぁと自分でも思いました。』

 

いま、どんな気分ですか?

 

『何と言葉にしていいのかわかりませんが、身体が振動している感じで、ワクワクする気持ちが内側から湧き上がってきます。とても幸せで楽しいです。でも何かものを得たときの喜びや、幸せの感覚とはまた違った充足感を感じますね。』

 

それが大切なことに気づいた時や何かを悟ったとき、ハイヤーセルフと繋がれた時などに身体が反応するサインだと考えられています。

 

いったん、気づきのモードに入っていくと、そこから連鎖が始まり、いままで見過ごしてきた何気ない日常の一コマにまで焦点が当たるようになっていきます。今回、それを体験されましたよね。

 

『はい。』

 

では改めてカズヤさんが今回気づかれた事を一緒に振り返ってみましょうか。

 

『おねがいします。』

 

まず、無意識の時に半信半疑を創造の材料に入れていたことに気づきましたね。そして?

 

『この一連が自分に気づかせるために起こっていることに気づき、自分が創っていた現実であることに気づき、自分の思い込みのパターンに気づき、被害者と加害者のどちらの立場をとっても幸せになれないことに気づき、自分の発している意識に責任を持つことの大切さを知りました。』

 

これが「私は裏切られるというパターンを手放します」とアファーメーションを始められてから起こった変化ですけど、客観的に見ていかがですか?

 

『始めてからたった数週間ですからね。改めてすごい成果だと思います。』

 

自分の発している意識に気づくこと、そして発する意識に責任を持つこと。受け取る情報も十分に吟味して必要なものを選択すること、その為に心のセキュリティは欠かせません。

 

そして、自らの望まない現実を創造する材料となるネガティブを解放していくこと。これが望む現実を創造していく第一段階です。

 

『こうして順を追って体験し、それをナビゲートしてもらえたことで、幸せも不幸せも自分が創ってきたことが良くわかりました。これから自分の望む現実を創っていける手ごたえを感じ始めています。』

 

 

良かったです。では、そろそろ第2ステップへ移っていきましょうか?

jmc

古い回路の書き換え

『第2ステップは何を?』

 

古い回路の書き換えです。

 

『古い回路の書き換えって何ですか?』

 

子供の頃から経験してきた「裏切られる」がカズヤさんの今世の課題だとします。では今世「裏切られる」という課題をクリアしたとすると、どんなポジティブな未来がカズヤさんを待ち受けていると想像できますか?

 

『ちょっと想像つかないですね。』

 

ではシンプルに考えてみましょう。裏切りの反対は何でしょうね?連想されるイメージで考えてみてください。

 

『信頼・誠実・繋がり・友情・愛とかになるのでしょうか…。』

 

それってカズヤさんが心から求めているものではなかったですか?

 

『あああっ!そうでした。』

 

つまり、カズヤさんは今世、裏切られるという課題をクリアするということは、「信頼・誠実・繋がり・友情・愛」というギフトを受け取ることができるということです。

 

『以前にも少し伺いましたが、何か凄いです。心が震えます。』

 

それを得るために、生まれてきたとしたら?って言いましたよね。

 

『あれ?何か繋がってきたぞ。』

 

いいですね。では違う角度からみてみましょうか。もしお父さんがプールにも野球にも約束通り連れていってくれてたとしたら?誕生日にゲームも買ってくれたとしたら?彼女が友達の元に行かずカズヤさんの元にいてくれたとしたら?

 

カズヤさんの中に「裏切られることへの恐れや怒り」は創り出されたでしょうか?

 

『ということは、父も彼女も僕の課題の設定どおりに演出してくれたってことですか?』

 

もしそうだとしたら?

 

『恨むどころの話ではないですね。その時は苦しかったし辛かったけど…』

 

そうなんです。真理に近付くほど、過去どんな辛い体験をすることになった相手であろうと、心から感謝の気持ちで寄り添えるようになっていくのです。

 

『でも悪く思うことしかできないですよ、普通に考えたら。』

 

この分離の世界での考え方はまさにそれが軸にあります。

 

どちらかが被害者でどちらかが加害者。だから偏った見方で価値判断を繰り返して来たわけですが、これをご覧になってみてください。

『…確かにそうですね。』

 

だから復讐が生まれる。決して、めでたしめでたしにならない話ですね。

 

『これが争いの絶えない世界の本質かぁ。』

 

つまり、この分離の世界の考え方では本当の幸せは一向に得られないのです。しかし、その悪と感じていたことすらも包み込むことが出来たとき統合されます。

 

『統合されるとどうなるのですか?』

 

カズヤさんが先ほど感じた「信頼・誠実・繋がり・友情・愛」が軸となり「疑い」や「裏切り」のない現実を創り出せたとしたら?

 

『心が統合されますよ!夢のような話ですね。あ~ぜひとも実現させたい。』

 

でもそこに辿り着くには階段を登っていく必要があるんですね。

 

いきなり、お父さんや彼女に感謝しなきゃいけません!って言われたところで、「はいわかりました。感謝します。」って心の奥は納得できないままですよね。

 

『カタチだけになってしまうでしょうね。』

 

その通り。カタチだけじゃ創造の材料が足りない。心からの想いのエネルギーが必要なのです。それを育むために今世生まれてきたとしたら?

 

『僕の過去起こったすべてが無駄じゃなかったってこと?』

 

無駄なことなど1つもありません。でもこうやって過去のネガティブも1つ1つ受け入れて、分離の世界で培った悪感情を解放していくから無駄じゃなかったと気づけるのであって、それを知識として得ても、実践となるとこじつけに感じたり心がついていかないわけですね。

 

『ずっとそうでした。悪く思いたくないのに思ってしまう。』

 

自分の心が分離してしまいますよね。しかし、こうやって1歩づつ歩みを進めていくことでカズヤさんの内面が統合されていくことで器が広がり、受け入れの準備が整っていく。

 

すると分離の起こらない現実を創造することができるようになっていくのです。

 

『分離の起こらない現実創造…』

 

カズヤさんにとっては信頼・誠実・繋がり・友情・愛が軸にある現実が創造され続けるとイメージしてみてください。

 

『それってすごいことですよね。』

 

これまでの現実を軸とした生き方から、自分を主体とした軸へと3ステップで移行させていく取り組み、やってみたいですか?

 

『やってみたい!!』

jmc

〜おわりに〜

もしあなたが望むのであれば、人生に繰り返されてきたネガティブ回路も根こそぎ変えることができます。

 

第1ステップでは、望まない現実を作り出してきた根本原因を見つけるために、人生に繰り返されてきたネガティブを一つ一つの事例に合わせて、どこに原因があるのかを内面を見つめ解体することを進めていきます。

 

第2ステップでは、カズヤさんが無意識に実践されていた回路の書き換えを、あなたの人生全体を振り返りながら書き換えていくステップです。

 

つまり思いたくないのに思ってしまったり、言いたくないのに言わずにいられないなど、幸せを阻害するネガティブな思考や感情を作り出している古い回路の大元を書き換えていくステップです。

 

第3ステップでは、喜びや幸せ、調和といった今まで望んでもなかなか叶わなかった、新しい自分軸の人生が幕を開けます。

 

自分軸とは、あなたの中心に置いている軸(信念)のことです。

 

つまり、その軸があなたの生き方を決めています。

 

もう誰かのせいにして相手を責めたり、自分を守るために心を閉ざしたり、なりたくない自分でストレスを抱える必要がなくなるのです。

 

正直なところ、第1ステップを実践するだけでも十分効果は実感できますが、第2ステップは古い回路を見つけ出し、新しい回路えと書き換えていくプロセスです。

 

つまり、幼少期から現在に至るまでのあなたの人生全てにフォーカスが当たります。

 

なぜこの親に生まれてきたのか、なぜこの環境で育ったのか、あなたの人生のシナリオを明らかにし、そのシナリオ通り進むように構成された現実軸の古い回路から、新しい回路へとガラリと書き換えていくことができるようになります。

 

これによって望む現実を作るプロセスが加速し、叶わないときにはどこに原因があるのかを簡単に見つけ、書き換えられるようになるのです。

 

第3ステップでは、本来のあなたの魅力や眠っていた能力が開花されやりたいことを仕事にできたり、一緒にいるだけで好影響を与えたり、何か特別なことをしなくても安心感を与える器が、自然と育まれていくのです。

 

そんな未来を作り出したい方は、これから真剣に書き換えていきましょう。